有栖川有栖【有栖川有栖の鉄道ミステリー旅 】
著者:有栖川有栖
価格:565円
カテゴリ:一般
発行年月:2011.10
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-76318-3
大学生のときに出合った一冊の本が、有栖川青年に眠っていた「テツごころ」を覚醒する。著者が、乗りテツ遍歴を明かし、ミステリーと鉄道の親和性を説く。【「BOOK」データベースの商品解説】より
申し訳ないことながら、著者が「鉄」でいらっしゃるとは存じ上げてなかった。
第一章「ヰタ・テツアリス」で、著者の「汽車遍歴」が語られる。これが、随分同感だと思えて面白かった。
つづいて第二章「この鉄ミスがすごい」にある、
風景があとからあとから湧いてくるのが愉快でならなかったのだ。とりたてて変わったものが現れずとも、世界がどこまでも広がっていることに驚き、瑞々しい感動を覚えた。
まさにこれが、鉄道旅の醍醐味ではないか。
著者が紹介していらっしゃる数々の鉄ミス。未読のものは片っ端から、一度読んだものも再読したくなってきた。
以下にそのいくつかを挙げる → 読んだものは消していこう
宮脇俊三【時刻表2万キロ】
森村誠一【新幹線殺人事件】
エドガーアラン・ポー【モルグ街の殺人】
松本清張【点と線】
鮎川哲也【赤い密室】
「急行出雲」「二ノ宮心中」(見えない機関車)「碑文谷事件」
鮎川哲也【ペトロフ事件】
鮎川哲也【黒いトランク】
鮎川哲也【黒い白鳥】
鮎川哲也【憎悪の化石】
鮎川哲也【砂の城】→鳥取・東京 途中で真相判る? 時刻表トリック美しい
鮎川哲也【偽りの墳墓】
鮎川哲也【死のある風景】
鮎川哲也【準急ながら】
鮎川哲也【積木の塔】
鮎川哲也【王を探せ】
鮎川哲也編【下り“はつかり”】
清水一行【動脈列島】
小林久三【皇帝のいない八月】 「さくら」
西村京太郎【寝台特急殺人事件】
西村京太郎【終着駅殺人事件】
西村京太郎【ミステリー列車が消えた】
島田荘司【死者が飲む水】
島田荘司【寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁】
島田荘司【消える「水晶特急」】
島田荘司【夜は千の鈴を鳴らす】
島田荘司【出雲伝説7/8の殺人】
島田荘司【奇想、天を動かす】
内田康夫【後鳥羽伝説殺人事件】
辻真先【仮題・中学殺人事件】
辻真先【急行エトロフ殺人事件】
辻真先【究極の鉄道殺人事件】
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