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2021.05.19

アガサ・クリスティ【青列車の秘密】

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著者:アガサ・クリスティ
価格:992円
カテゴリ:一般
発売日:2004/07/01
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:4-15-130005-8

クリスティ走行中の豪華列車内で起きた陰惨な強盗殺人。警察は被害者の別居中の夫を逮捕した。必至に弁明する夫だが、妻の客室に入るところを目撃されているのだ。

短編集【教会で死んだ男】にある【プリマス行き急行列車】を長編用に膨らませたものだという。

すると、大まかな設定は同じということだろうか。犯人も?

しかし舞台である【青列車】は、「北フランスのカレーあるいはパリと南フランスのコート・ダジュール(リヴィエラ)地方を結んでいた夜行列車」ということで、長距離列車である。二部屋続きの個室もあり、犯罪現場となる。

アメリカ人の大金持ち、イギリスやフランスの上流階級の人たち。

しかし主人公は、長い間お年寄りの面倒を見てきてその人から遺産を相続した一人の女性。
舞い上がることなく、少しだけ社交界デビューという冒険をしてみたくなった。

彼女がいわば助手役で、ポワロと真相解明に動く。といってもポワロはヘイスティングスやミス・レモンに対するのとは違って、あくまでも外部のお嬢さんとして扱っているのだが。

【プリマス行き急行列車】の犯人を操っていた人物は今回物語中に登場しており、動機も元の作品とは違っている。
そして、真犯人は(もしかしたらと思ってはいたものの)意外な人物だった。

ドラマの放映は、今週末。どんな風になっているか楽しみだ。

 

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