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2021.05.07

アガサ・クリスティ【杉の柩】

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著者:アガサ・クリスティ
価格:1.034円
カテゴリ:一般
発売日:2004/05/01
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:4-15-130018-X

婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。ロディーが彼女に心変わりし、婚約は解消された。エリノアの心に激しい憎悪が湧き上がり、彼女の作った食事でメアリイが死んだ。

Kindle版は、6年ほど前に購入済みだった。
しかし相変わらず、まったく覚えていない。

非常に巧妙にしくまれた罠。偶然性は高いが、(犯人は)次の段階を用意していたというから、同じ結果が引き起こされただろう。
しかし関係者が少ないから、注意深く観察していれば(読んでいれば)見抜ける展開ではあった。
そういう意味では、ミスリードされにくい作品かもしれない。

冒頭法廷場面から始まったが、その時点では苦手だなと思った。
最近の話では、(「無実はさいなむ」や「五匹の子豚」のように)過去のことだからまだ許容出来た面もあったから。

ポワロ登場は、話が40%ほど進んでから。
エリノアに密かに好意をもった医師ロードが、ポワロに真相解明を依頼するところから始まる。

ポワロは小さな発見を丹念に拾い集め、真相にたどり着く。

最後、ポワロに感謝するロードに、彼女が命の恩人として感謝を捧げるべき相手はロードだと言う。
そして、彼女に必要なのはロードだと、励ます。

この先が明るくなるような終わり方でよかった。

 

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