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2021.05.25

朝宮ゆり子【敬語で旅する四人の男】

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著者:朝宮ゆり子
価格:836円
カテゴリ:一般
発売日:2016/11/09
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-77381-6

友人でなく、仲良しでもないのに、なぜか一緒に旅に出る四人。その先で待つ、それぞれの再会、別れ、奇跡。他人の事情に踏み込みすぎない男たちの、つかず離れずな距離感が心地好い連作短編集。【「TRC MARC」の商品解説】

この四人の男を中心とした短編集である。いずれも、20代後半。

 

冒頭が表題作【敬語で旅する四人の男】で、僕 真島の語りで進んでいく。
 
彼の両親は彼の高校時代に離婚して、母親はその後も彼の大学の学資を出してくれた。
今は佐渡島に住んでいるというので、盆休みを利用して会いに行くことにする。
当初一人で行くつもりだったのに、先輩の斎木にうっかり話したためになぜか後の二人も同行する羽目に。
 
母は、女性と住んでいた。おそらくそれが、離婚の原因だったのだろう。
この住まいとその周辺が、なんとも懐かしい。昔は地方へ行くとどこも同じような感じだった。祖父母の家を思い出す。
 
短編集で、あとは順番に語り手になる。
斎木も語るの?と思ったのだが、この最終話だけは三人称で進んでいった。
 
その斎木は非常にこだわりが強く、だが優しい一面を持っている。周りが理解すれば、何の問題もなく過ごせるのだ。
 
で、彼の場合一人称での語りにはしにくいためか、三人称で語られていた。
 

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