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2021.05.21

西村京太郎【蜜月列車殺人事件】

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著者:西村京太郎
価格:649円
カテゴリ:一般
発行年月:1985.12
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:4-334-70259-7

“列車と時刻表のトリック”の粋を集めた全国縦断(トラベル・ミステリー)決定版!

 

【有栖川有栖の鉄道ミステリー旅 】で出てきた書名で「時刻表トリック」とのことなので、こちらを先に読了。

【再婚旅行殺人事件】
 
急行「さんべ」は、山陰線の途中で一旦列車の切り離しを行い、それぞれ別の路線を博多へ向かう。途中の新下関で再び連結されることから、「再婚列車」と呼ばれるのだとか。
 
それを利用したアリバイ作りだが、自分の身近で続けて起こった殺人事件。どう考えても不自然に思われる。無事逃れられると思ったのだろうか?
【あずさ3号殺人事件】は、何かと一緒に読んだ。テレビのクイズ番組で当たった旅行プランを、違うものと変えてほしいと提供されるというもの。かなり苦しい時刻表トリックだった。
 
【ゆうづる5号殺人事件】は、忘れ物と思われるもので操作の方向を逸らすというアイデア。 
 
【新婚旅行殺人事件】は、刑事が主役。同僚カメさんの紹介で見合いした相手と無事結婚式を挙げて、新婚旅行へ。その列車での爆破事件。刑事は自分を恨む元受刑者の仕業だと思うが、根は深かった。
ここで使われた、一つの列車が上野へ到着して違う名前で下っていくのが面白かった。
東京駅で清掃されるはずだがと思いながら読んでいったが、上り列車の到着を遅らす細工をしたというのがミソ。
 
東北本線の数々の特急列車が紹介されていて、ほとんど乗っていなかったのが悔やまれる。
 
 
列車の名前は走る区間の地名や山の名前などが採用されていて、それだけで旅情をそそるものだった。
東北本線に限らず、多くの特急や急行が無くなっていき、新幹線を延伸することによって儲けてきたJR。昨今の事情は、その首根っこを押さえられてしまうと窮状に陥るという状態になっている。
 
たまに旅情を感じているだけの(しかも滅多に乗ることの無い) 乗客をあてに出来るはずもないのではあるが……。
 
 

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