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2021.06.29

南杏子【いのちの停車場】

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著者:南 杏子
価格:781円
カテゴリ:一般
発売日:2021/04/08
出版社: 幻冬舎
レーベル: 幻冬舎文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-344-43081-5

東京の救命救急センターで働いていた62歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り訪問診療医になり、現場での様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。【「TRC MARC」の商品解説】より

吉永小百合主演で映画化されたものの原作。初めての作家さん。

患者の家族からの理不尽なクレームの責任をとる形で、大学病院を辞めて故郷金沢へ帰った咲和子。
その途端、幼なじみの診療所を手伝う羽目に。
彼が怪我をして、現在患者がかなり減っている状態だという。

しかしその診療所は、在宅訪問をしているんだった。

救急医療センターで目の回るような仕事をこなしていた咲和子は、それに較べれば引き受けられると思ったのだが……。

訪問先の様々な事例に、少しずつ勉強しながら対応していく咲和子。

咲和子退職の原因は自分にあると、後を追ってきた若い野呂や、訪問看護師の麻世とともに、日々の困難に向かっていく。

 

最後は思いもかけない終わり方で、どうしても最近のニュースに思いが行く。

彼らへのマスコミの報道は、「悪の権化」扱いだった。
寄り添って読んできた読者からすると、咲和子が同じように扱われるのは忍びない。

 

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