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2021.06.19

有栖川有栖【作家小説】

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著者:有栖川有栖
価格:586円
カテゴリ:一般
発行年月:2004.8
出版社: 幻冬舎
レーベル: 幻冬舎文庫
利用対象:一般
ISBN:4-344-40545-5

ミステリよりミステリアスな「作家」という職業の謎に果敢に挑む、作家だらけの連作小説集。

収録作は、以下の8編。

書く機械
殺しにくるもの
締切二日前
奇骨先生
サイン会の憂鬱
作家漫才
書かないでくれます?
夢物語

この内【書く機械】と【サイン会の憂鬱】を読んだ時点で少々気持ち悪くなり、あとはスルーしてしまった。

 

【書く機械】は、作家に書かせるための機械とも言えるし、作家そのものが「書く機械」になってしまった話しとも言える。

 

【サイン会の憂鬱】は、地方出身の新人作家が、地元の本屋から懇願されて(というより出版社の失態を回復するよう強要されて)、上京依頼戻っていなかった故郷でのサイン会に応じる話し。
両親ともすでに地元を離れており、作家は帰りたくなかったのだが、そのわけは……。という趣向。

途中のサイン会の様子を読んでいるときに気分が悪くなった。
そしてそのことは解決してやや気分も持ち直したのだったが、別のことでやはり屈託が残る。

著者の別の面が判って面白かったというレビューもあったので、あとから少しずつ読むかもしれないが……。

 

この手の本というか、装幀が、東野圭吾の何かを思い出させた。
見た目とは違って、中身が作家と編集者の話だったのかもしれない。

東野圭吾は、編集者との関係について、かなりシビアなことを書いていらっしゃったことがある。

 

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