よしながふみ【きのう何食べた?(18)】
カテゴリ:一般
発売日:2021/05/21
出版社: 講談社
レーベル: モーニングKC
サイズ:19cm/159p
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-523331-3
2DK男2人暮らし 食費、月3万円也。これは、筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の「食生活」をめぐる物語です。
17巻目を飛ばしている間に、二人とも随分年をとった。
シローは還暦間近だし、ケンジも50の坂を越えた。
それにしては、表紙絵は随分リラックスして見えるが。
今回は、主にシローがこれからのことを考えて、自分の死後についてケンジに話す。
ちょうど依頼で遺産相続のことがきていたのも、きっかけになったのか?
その会話が交わされているのは20年の5月という想定で、まだ同性同士の結婚が難しいと考えられていた時だ。
また、この時期は仕事上でも色々大変な時期だった(今もだが……)。
ケンジは店長だが、突然ベトナムへ行っていた元店長が帰ってくる。(この辺のところを読んでいない)
店長が戻ると、ケンジの立場は微妙になる。タダのおじさんの美容師は、若い女性の髪を切れない(ご指名がない)。
色々悩むケンジだが、これは元店長の計らいで今のままで続けられそうだ。
それにしても、今回シローの独白が多いような。(料理の手順についての説明というか独白はこれまでもあったが)
今後のことを、随分色々考えている。さすが、法律家だ。
メニューについては、相変わらずおいしそう。
ケンジは、本当に「食べ上手」だ。こんなに喜んでくれたら、作る方も甲斐がある。
それも、ただ「おいしい」ではなく、「この料理のこういうところがおいしい」という褒め方。
判っていても、なかなか出来ることではない。
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