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2021.07.23

仁木悦子【粘土の犬】

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著者:仁木悦子
価格:605円
販売開始日:2019/03/08
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
ISBN:978-4-06-136062-4

迷宮入りかと思われた事件だったが、目の不自由な奇妙な粘土細工の犬が、犯人を告発していた……。初期の短編集。

 

【かあちゃんは犯人じゃない】

小学五年生の坊やの冒険譚。著者お得意の、少年探偵。

継父が殺されて、母親が容疑者として捕まった。
何としてでも助けなくてはと、少年は知恵を絞る。

途中(明らかに偽の)警視庁刑事が出てきたりして、ハラハラさせられる。

 

【灰色の手袋】

仁木兄妹もの。

右利きか左利きかが、一つのポイント。

 

【弾丸は飛び出した】

画の中から弾丸が飛び出したり、待合室からの弾丸で道路にいる人が倒れたり。あまりにも偶然性が強く、不可能な事件。これは今ひとつだった。
雄太郎が「降りた」のはそのせいではないが……。

 

そして表題作【粘土の犬】

粘土の犬の上に多い株沙汰テイル八角形のものとは?
倒叙もの。
母への愛情が、4年後の真相解明に繋がった。


しかしいくら登場人物の感じたこととは言え、差別的な言葉が多すぎるのが気になった。著者自身身障者だし、ご自身が差別的な方だとは思わないが……。

 

ここでも当時の言葉が色々出てきて、若い人には通じないだろうなという気もした。

トッパーとか慎太郎刈りとか、判るかな?

 

 

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