平岩弓枝【白萩屋敷の月】
著者:平岩弓枝
価格:583円
カテゴリ:一般
発売日:2004/12/07
出版社: 文芸春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:4-16-716889-8
「御宿かわせみ」の8にあたる。
随分古い本だし、ドラマは真野響子主演のものを二・三回観た。
今回ちょっと気になるツイートを見つけて、はじめて読んでみた。
収録作は、「美男の医者」「恋娘」「絵馬の文字」「水戸の梅」「持参嫁」「幽霊亭の女」「藤屋の火事」「白萩屋敷の月」の8編。
やはり、表題作【白萩屋敷の月】がダントツでいい。
ファン投票で堂々一位の作品だとか。肝心の「るい」は登場していないのに。
シリーズを読んでいないのでよく解らないが、本書だけでも東吾の兄通之進の人柄や美形であることなどは判るし、その少年時代の恋というのが、何とも切ない。
そして相手である「白萩屋敷の主」もまた。
望んだように、後室となってからは年に二度ばかりは初恋の人に会うことはできたのだが。
あと、冒頭作の【美男の医者】も楽しい。
東吾の策略にうまく合わせて乗ってくるなど、一歩間違えれば犯罪に近いのに。
シリーズでは後に準レギュラーになる人の初登場だったようだ。
【恋娘】は、何ともどうしようもないわがまま娘というのはいるものだ。
【絵馬の文字】での、少年と少年を慕う近所の子どもたちが愛しい。
なんとか幸せになってほしかった。
シリーズを全部読んでみようかと思ったが、こればかりにかまけていられないので止しておく。
余談だが、通之進役を西村雅彦が演じていたものもある。それは違うのでは??
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