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2021.08.11

仁木悦子【林の中の家】

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著者:仁木悦子
価格:unlimited
販売開始日:2019/03/08
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
ISBN:978-4-06-136115-7

ある夜に怪電話がかかり、女の悲鳴とともに電話は切れる。難事件に挑む兄妹探偵の推理が、知的興奮を誘う傑作ミステリー。

 

仁木悦子もののKindle版は、この表紙カバーの作者のものが多いようだ。

ある夜、突然雄太郎にかかってきた電話。
電話を受けた悦子が聞いたのは、「すぐ来てくれ」という依頼とそのあとの悲鳴だった。

言われた住所に駆けつけると、一人の女性が死んでいた。

被害者は高名な歌手で、なぜか自宅でない家で亡くなっていたのだ。
その家の主は不在。

被害者の夫も在宅しておらず、しかも愛人がいるらしい。

そうした人物関係がやや複雑で、頭にしっかり入れていかないと話の展開が見えなくなってしまう。
その人物関係は、被害者辰子の女学校の同窓関係がメインになっている。

未だ新米の訓練犬が活躍するのが楽しかった(訓練犬候補ではなく普通の家の飼い犬の訓練)。

ここでもいつもとは違う形で、子どもががんばっている。
母を思い、父を慕い、家族全員で暮らすことを望む少女。
彼女が考えたことが、事件を解決に導く。

対して、被害者はじめ身勝手な大人たち。

「ゼンマイ時計」のからくりというのも、面白かった。
ネジをいっぱいに巻いた時間が判れば、時計が止まっていても正確にはどれくらい経ったかわかるらしい。

 

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