島田荘司【【寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁】】
著者:島田荘司
価格:販売開始日:2019/08/28
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春e-book
ある日の明け方、双眼鏡で豪華マンションの一室を覗き見していた作家の安田は、入浴中の女性を目撃する。
「大きく波打った長髪、二重まぶたで鼻筋が通ったファッションモデルのよう」と描写された吉敷竹史刑事が初めて世に登場した記念碑的作品!
何とも酸鼻に堪えない出だしである。
吉敷竹史シリーズということと「はやぶさ」に惹かれて読み始めたのだが、軽く後悔。
人間関係というのは、それが近い関係ほど、一度壊れると憎悪になってしまう。
母娘・姉妹・夫婦等、それらも見せつけられてかなり辛いものがある。
吉敷が実際に「はやぶさ」に乗ってみて、感じることがある。
それは1号車の乗客たちは、そんなにお互い親しく交流しないということ。
この辺は、実車しているのでよく解る。
「はやぶさ」もよかったが、冬の日本海をいく列車もよかった。もっとも旅人として見る視点なので、生活している人たちはそれどころではないだろうが。
タイトルの「1/60秒」って、何だったっけ?
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コメント
ストーリーはほとんど覚えていないのですが、1/60はカメラのシャッタースピードのことだった気がします。島田荘司は一時好きでほぼすべて読んでいたのですが、女性に対する視点とか、一部どうしても自分と相容れなくなって読むのをやめました。ちなみに、仁木悦子は、ほとんど読みました。この方の作品は読んでとても気持ちいいですね。
投稿: 梅方久仁子 | 2021.08.24 14:59
∥1/60はカメラのシャッタースピードのことだった気がします
ああ、本文とも関連しますね。でも、やはり思い出せませんでした。
仁木悦子は、今も大好きです。特に子どもへの視点がいいですね。
投稿: 涼 | 2022.10.07 21:44