仁木悦子【青い風景画】
著者:仁木悦子
価格:605円
カテゴリ:一般
販売開始日:2019/02/22
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
ISBN:978-4-06-184250-2
富豪の別荘で展開される大胆なトリック殺人を描く表題作のほか、4編の傑作を収録。優しいミステリーの魅力!
【青い風景画】
恋人が殺人容疑で逮捕された女性からの依頼を受けた御影。
その殺人事件は、御影が身辺警護をを頼まれた女性が殺されたものだった。
意外な真相。目が見えない女性が見えるようになった背景には。
【まぼろしの夏】
こちらは、事故で聞こえなくなった人がキーになる。
夏休みに父親の故郷を訪れた大学生。そこの蔵にある古文書を見たいという友人の依頼からだった。
その蔵で見つけた、父親の(旧制)中学時代の日記から、迷宮入りしていた事件の真相に迫る。
自分自身の子どもの頃の夏休みの過ごし方を思い出した。
親戚めぐりをするのだが、どこの家でも歓待してくれたっけ。
【光った眼】とは、カメラのフラッシュのこと。
ここでは、著者お得意の少年探偵が活躍する。
慕っていた1年生時の担任とよく似た近所の若妻。何となく挨拶などする内に、とんでもない現場を目撃してしまった。
この女性が真の被害者で、その従姉妹で彼女によく似た女性が小学生のワトソン役になっている。
そして意外にも、二人の窮地を救ったのは、いつも「付いていく-」とうるさい「ぼく」の妹だった。
この兄妹は、仁木兄妹の原型かもしれないな。
あとは、
【偽りの石】
【遮断機の下りる時】
どの分だったかな、「茶羽織」が出てきた。
訪問客があって、玄関へ出てくるときに羽織っていたという場面。
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