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2021.08.17

名取佐和子【ペンギン鉄道 なくしもの係】

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著者:名取佐和子
価格:759円
カテゴリ:一般
取扱開始日:2014/06/06
出版社: 幻冬舎
レーベル: 幻冬舎文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-344-42205-6

 

電車での忘れ物を保管する遺失物保管所にいるのは、イケメン駅員と、なぜかペンギン。不思議なコンビに驚きつつも、訪れた人はなくしものとともに、自分の中に眠る忘れかけていた大事な気持ちを発見していく…。【「TRC MARC」の商品解説】

 

冒頭の【ネコと運命】

響子が生前のフクを思い出すシーンでは泣けてしまう。

響子の運命を変えてしまったのではと、フクは自分の存在を遠慮していた。
響子はフクを、「しかたなく拾ってやった」と思っていたのではと後悔している。

自分が心寄せていた人が、親友と結婚して幸せな家庭を気づいていることに、いつまでもとらわれている響子。
罪を償った岩見と再会して、果たしてその傷は癒えるだろうか。自分で立ち直るしか、道はあるまい。

 

【ファンファーレが聞こえる】

望まない学校に進学したものの、一度も通学せず引きこもってオンラインゲーム三昧だった高校生が、ネットから卒業する先輩へのはなむけに欲しかったアイテム。
それを手に入れるには、現実社会に出て行かねばならない。

意を決して出て行った彼が「なくしもの係」で出会った拾い主は……。

 

【健やかなるときも、嘘をつ…】

とっさの嘘はつけるのに、自分で物事を決めることが出来ない主婦。
切羽詰まってついてしまったとんでもない嘘が生み出した、思いがけない結果は。

 

そして最終作【スウィート メモリーズ】で、これまでの諸々が一気に回収される。

 

主人公はカバー絵にもあるペンギンだし、本のタイトルにも「ペンギン鉄道」とあるが、このペンギンが果たした役割はなにだったのか!
本当に自分の意思で動いているようなペンギンが、登場人物すべてを癒やしてくれたのだろう。

 

 

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