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2021.09.03

有栖川有栖【高原のフーダニット】

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【高原のフーダニット】
著者:有栖川有栖
価格:715円
カテゴリ:一般
発売日:2014/11/07
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-19-893906-9

 名探偵火村英生・作家有栖川有栖コンビの新たな醍醐味、全3編!

 

冒頭作【オノコロ島ラプソディ】

休養のため淡路島を訪れていた火村は、またも現地で事件に巻き込まれる。
一方「書く」ことに倦んでいた有栖は、珍しく志願して火村に合流する。

有栖は車で淡路島へ行くのだが、彼がドライブ中に見る瀬戸内海や道路など、色々懐かしかった。

 

次の【ミステリー 夢十夜】は、正直面白くなかった。

「こんな夢を見た」で毎回始まるなど漱石の「夢十夜」を意識しているのだろうが、中身が今ひとつ。
有栖は今後の製作へのヒントと考えている向きもあるが、(夢であるからか)尻切れトンボで読後感がよろしくない。

 

最後の表題作【高原のフーダニット】は、冒頭作と同じ兵庫県警とのコラボ。

表向きは「せっかく名探偵が来ても」となっているが、結局は金銭トラブルが犯罪の引き金だった。

二年前にこの双子兄妹を冤罪から救ったのが、火村がこの事件と関わるきっかけになったのだった。
双子の事件といえば大阪ものでも何かあったような。

 

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