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2021.09.05

アガサ・クリスティ【ビッグ4】

4

著者:アガサ・クリスティ
価格:836円
カテゴリ:一般
発売日:2004/03/01
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:4-15-130004-X

ポアロの家に倒れ込んできた男はうわの空で数字の4を書くばかり——国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。

登場人物すべてが「ビッグ4」の手先かと思われるような展開。

ポワロが途中で死んでしまったり(これは嘘だなとすぐ判るが)、そのためにすぐ顔に出るヘイスティングスが一人頑張ろうと決心したりと、なかなか忙しい。

いつもの(?)名推理で事件を解決するポワロものとは違って、【茶色の服の男】などの系列本。

アガサが失踪していたことと関係あるのか?

肝心の中身だが、面白かったという人と、本人が書いたものと違うとけなす人まで様々だが、かなり冗長な感がある。
それもそのはず(?)、少しずつ小出しにした短編だったものをくっつけたらしい。
単行本になるとき、見直してスッキリさせなかったのかな。

ともあれ、荒唐無稽な内容であることは間違いなく、楽しめるかどうかは読者次第。

今回、ポワロのいやらしさ(超自信過剰)も目立った。

 

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