村上春樹【女のいない男たち】つづき
著者:村上春樹
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2016/10/07
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-790708-2
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」他全6篇。最高度に結晶化しためくるめく短篇集。【本の内容】
【ドライブ・マイ・カー】以外を読む。
共通するのは、「女性」と何らかの形で離れた男性を集めた話。
死別あり(ドライブ・マイ・カー)、離婚あり、
【イエスタデイ】
一番感心したのが、関西弁の完璧さ。それも、大阪市内のはんなり系ではない関西弁。
生粋の東京人が話す関西弁と、関西生まれの「僕」が話す標準語。
その対比(すなわち生き方の違い)が楽しかった。
大阪弁の「イエスタデイ」って、聞いてみたい。
【シェエラザード】
千夜一夜物語のように、一夜に一つずつ話を紡いでいく。
この相手の羽原というのが、なぜ買いものをしてくれる人なくして生きていけないのか、何をしているのか、結局最後まで判らなかった。
住んでいるのが「ハウス」というだけで、「連れてこられた」という表現からも老健ホームのようなところかと思うが、料理は自分でするようだし。
【木野】は面白かった。しかし、なぜ途中から家(バーを兼ねている)を捨てて放浪せねばならなかったのかは判らなかった。
春樹ファンならどうということない展開なのだろうか?
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