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2021.11.18

都筑道夫【退職刑事 5】

Photo_20211117085501 著者:都筑道夫
価格:660円
カテゴリ:一般
発行年月:2003.5
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:4-488-43406-1

巻末で爆弾発言をする退職刑事、現役時代の名刑事ぶりを語る
国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第5集。

読書メーターでいいねがついて思い出したシリーズ。
久しぶりに続きを読む。
「落葉の墓」
黄色い落ち葉を唄った演歌歌手が殺された事件。
登場人物がかなり多いが、それぞれ関係性が解りやすい。
それにしても、歌の世界というか芸能界はいろいろ大変なんだなぁ。
「凧たこあがれ」
これはちょっと趣向を変えて、父が問題を出して現職と推理作家が解くというもの。

「プールの底」
プールの中での殺人とは、まずは無理なはずだが……。
一見仲良しの女性同士の、仕事と恋への嫉妬。
ヤレヤレ!

「五七五ばやり」
被害者の詠んだ俳句がダイニングメッセージという趣向。
今回は五郎の妻が最近俳句を始めたというので、座に加わってのあれやこれやが続く。
こんなこと、絶対にしちゃいけないはずだが……

「闇汁会」
闇汁会というのは、あまりいいイメージがない。
糸コンニャクで草履を編んで入れるとか、暗い部屋で食べるから感触も解りづらいし。だから食したことはないし、実際にしたという話を聞いたこともない。
その闇汁会で殺人があったという古い記録を推理作家が持ち込んで、刑事親子が話しながら謎を解くというもの。
実は推理作家はそれをネタに小説を書きたくて、三人で話している内に構想がまとまるというだけの話しだった。
「遅れた犯行」

「あくまで白」

「Xの喜劇」
ダイイングメッセージと思われる「X」とは何を指すのか?
あくまでも「喜劇」なのが面白かった。
津田裕城氏の解説にも若干触れられていたが、退職刑事の謎解きには「ふーーん」とうならされるようなものは少なかった。
なんとなく釈然としない終わり方。

もう5巻目になる。4巻目はレビューを書いたが、1巻から3巻は書いていなかった。
再読してみよう。

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