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2021.11.02

有栖川有栖【英国庭園の謎】

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著者:有栖川有栖
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2000/06/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:4-06-264891-1

おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全6篇。待望の〈国名シリーズ〉第4弾!

【雨天決行】というのは、作家である被害者の書名の一つ。これが伏線であり、ミスチー土に繋げている。

「ウテン」が出版界の校正では濁点を表すこととか、スペインの「V」は発音では「B」であるとか、色々勉強になった。

【竜胆紅一の疑惑】は、この主人公が家族に命を狙われていると思っているのがポイント。
出版社の編集者助手という形で乗り込んだ火村とアリス。アリスは、同じ業界だから作家だと名のっている。

疑惑はいくつかあるが、はっきりしているのは小火が起きたこと。
条件として、作家以外の家族が出払っていること。
作家は日常と違って、早めに休んでいること。

こんな事実から導いた火村の推理は、思いがけない犯人をあぶり出した。

げに恐ろしいのは、女の執念じゃのう。というところ。

【三つの日付】

今回、アリスはなんと殺人事件について証言する立場に。

彼が時々行くバーでのこと。アリスと友人、それにその店の店長とで写真を撮ることになった。そこへ来店していた男も合流する。
それが、その日あった殺人事件で容疑者のアリバイになるというのだ。

祝日、しかも毎年一定ではない春分の日。
また偶然メキシコの祝日と同じ日だった。

というのがミソ。

 

ほかには

【完璧な遺書】

【ジャバウォッキー】

【英国庭園の謎】

 

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