原田ひ香【三人屋】
著者:原田ひ香
価格:682円
カテゴリ:一般
発売日:2018/02/06
出版社: 実業之日本社
レーベル: 実業之日本社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-408-55407-5
心とお腹にじんわりしみる、美味しい[人情×ごはん]エンタメ!「高いビルの屋上から、道行く人をじっと眺めているような小説。
三姉妹が、父が残した喫茶店をもとに、朝・昼・晩と違う種類の食べ物屋を開く。
それぞれ、三女の「朝日」がモーニング、次女「まひる」がうどんのみ、夜は長女「夜月」がスナック経営という次第。
かなりふざけた名前で、最初は馴染めなかった。著者ってこういう傾向の人だったのかと。
これに店のある商店街の人々がからむ。
父は音大を出ており、オーケストラ入団では生活が厳しいと、喫茶店を開店したのだった。
そんな父の唯一の自慢は、レコードを出したということ。
三姉妹は必ずしも仲がいいわけではなく、特にまひると夜月はこのところ口もきかない。
夜月は時折フラッと家を出て行くことがあり、店の改築費用にと三人で貯めていたお金を持ってまたも家出。
それのみならず、近所の幼なじみからも借金して出奔していた。
実は北海道の知り合いから、父のレコードを持っているので10万円で売るという話があったのだった。
その留守中、訪ねてきた父の同窓生からある話を聞いたあたりから、なにやらおかしな雲行きになる……。
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