倉知淳【皇帝と拳銃と】
著者:倉知淳
価格:980円
カテゴリ:一般
発売日:2019/11/11
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-488-42124-3
価格:980円
カテゴリ:一般
発売日:2019/11/11
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-488-42124-3
教えてくれないか。
いつから私は疑われていたのだね?
警部から逃れられる殺人者は存在しない。
〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ警察官探偵、登場。
この乙姫警部の容貌の説明がくどすぎる。
【運命の銀輪】
コロンボの「構想の死角」を思い出した。
一つの名前で発表する共同作業。なかなか難しいことだ。いつかは、このように破綻がやってくる。
【皇帝と拳銃】
この犯人にはまったく同情できない。
被害者も恐喝者という嫌な人物だが、「皇帝」と呼ばれてそれを良しとしているこの犯人こそ、滅びるべきだ。
【恋人たちの汀】
これは犯人に同情して余りある。やむを得ない選択肢であったろう。
彼女を守るためだったのだし。
彼女は何一つ知らない。どうか彼が出てくるのを待っていてやってほしい。
【吊られた男と語らぬ女】
これは、いわゆるこれまでの倒叙者とは違う。
冒頭、犯人らしき女性の行動を描き、やがて二人組の登場。
彼女とのやりとりから想像できるのは、いかにも彼女が犯人らしいこと。
曰く表玄関の施錠がなされていたこと(鍵を持っているのは限られた人物)。
使われたロープは彼女のアトリエのものだった。
しっかりとしたアリバイがあるのに、それを言いたてない。
しかし、しかし……。
しかし、これほどまでに客観的に美人なのに、自分を醜女だと思うような女性がいるのだろうか?
それにしても、死んでしまった男は気の毒だ。
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