« そういうことか | トップページ | ドラマ「きのう何食べた」第11回 »

2021.11.10

倉知淳【皇帝と拳銃と】

Photo_20211109145601

著者:倉知淳
価格:980円
カテゴリ:一般
発売日:2019/11/11
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-488-42124-3
教えてくれないか。
いつから私は疑われていたのだね?
 
警部から逃れられる殺人者は存在しない。
〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ警察官探偵、登場。

 

この乙姫警部の容貌の説明がくどすぎる。

【運命の銀輪】

コロンボの「構想の死角」を思い出した。

一つの名前で発表する共同作業。なかなか難しいことだ。いつかは、このように破綻がやってくる。

【皇帝と拳銃】

この犯人にはまったく同情できない。

被害者も恐喝者という嫌な人物だが、「皇帝」と呼ばれてそれを良しとしているこの犯人こそ、滅びるべきだ。

【恋人たちの汀】

これは犯人に同情して余りある。やむを得ない選択肢であったろう。
彼女を守るためだったのだし。

彼女は何一つ知らない。どうか彼が出てくるのを待っていてやってほしい。

【吊られた男と語らぬ女】

これは、いわゆるこれまでの倒叙者とは違う。
冒頭、犯人らしき女性の行動を描き、やがて二人組の登場。

彼女とのやりとりから想像できるのは、いかにも彼女が犯人らしいこと。

曰く表玄関の施錠がなされていたこと(鍵を持っているのは限られた人物)。
使われたロープは彼女のアトリエのものだった。
しっかりとしたアリバイがあるのに、それを言いたてない。

しかし、しかし……。

しかし、これほどまでに客観的に美人なのに、自分を醜女だと思うような女性がいるのだろうか?
それにしても、死んでしまった男は気の毒だ。

 

|

« そういうことか | トップページ | ドラマ「きのう何食べた」第11回 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« そういうことか | トップページ | ドラマ「きのう何食べた」第11回 »