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2021.12.01

佐木 呉羽【おもひばや】

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著者:佐木 呉羽
価格:660円
取扱開始日:2020/11/27
出版社: 文芸社
ISBN:978-4-286-21722-2

尼子一族の血を守ることに厳格な祖母から、一族以外の者との恋愛結婚を禁じられてきたアサ乃は、実は先祖のお姫様の生まれ変わりだった。
しかし、ついに奥方と若君が、現代で出会う。一途な想いが時を超えるファンタジー。

 

現代と過去との行き来が、最初の方ではあまり馴染めなかったのだが……。

恋愛結婚すると破門されるという、何とも時代錯誤甚だしい話だし、アサ乃の反発もよく解る。
しかし父母を悲しませるのは嫌だという、優しい心も持っている。

そのアサ乃は、戦国時代に滅びた尼子家当主の奥方だったという。

奥方を慕って、切腹してまで奥方が生まれ変わる度に守護霊となっていた兵部衛。
奥方が未婚の姫だった頃から一緒に遊んでいた亜弥はどうなったのかと思っていたら、終盤で出てきた。

アサ乃は、自分の生んだ若君の生まれ変わりである紘市と結婚する。

そして成仏出来ない戦国時代に死んだ家臣たちすべてのために祈念する。

このお題目というのが、自分が好きでないものだったのが残念だった。

また「生まれ変わり」以上にビックリしたのが、男は分娩室に入るべからずというくだり。
文庫版は2020年発行だというのに!

 

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