垣谷美雨【後悔病棟】
著者:垣谷美雨
価格:759円
カテゴリ:一般
発売日:2017/04/06
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406409-4
この世の中の誰もが、「長生き」することを前提に生きている。
もしも、この歳で死ぬことを知っていたら…
●dream――千木良小都子(33歳)
母は大女優。「芸能界デビュー」の夢を諦めきれなくて…
ルミ子と同い年の小都子は、ことごとくルミ子に反抗的だったが、ルミ子が謎の聴診器を手に入れて小都子の心の声を聞けるようになってからは、徐々に心を開いていく。
聴診器をあてながら夢の中で過去の自分をやり直している小都子は、当時の母の気持ちもわかるようになっていく。
以下同じような話だろうと、途中はとばしてプロローグを読む。
ここでは、昔母と自分を捨てた父親が入院してくる。
母の苦労を思い、絶対に会いに行かないと決めたルミ子だったが……。
ルミ子の同僚たちの話も、それぞれに面白かった。
ちょっかいばかりかけてくる同期生との仲も徐々に進展していって、希望の見える終わり方だった。
そんな頃新しく来た摩周子という新人女医は、ルミ子と同じような「空気の読めない女だった。
その彼女に、ルミ子はそっと聴診器をゆずり、続編【希望病棟】へと繋がっていくようである。
他に
●family――日向慶一(37歳)
俺はもうすぐ死ぬというのに、なぜ妻は金の話ばかりするのか。
●marriage――雪村千登勢(76歳)
娘の幸せを奪ったのは私だ。結婚に反対したから、46歳の今も独り身で…
●friend――八重樫光司(45歳)
中三の時の、爽子をめぐるあの“事件”。俺が罪をかぶるべきだった。
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