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2021.12.10

有栖川有栖【ダリの繭】

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著者:有栖川有栖
価格:836円
カテゴリ:一般
発売日:1993/12/07
出版社: 角川書店
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:4-04-191301-2

【第3回 吉川英治文庫賞(第3回)】

サルバドール・ダリの心酔者の宝石チェーン社長が殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルに隠された難解なダイイング・メッセージに挑むは推理作家・有栖川有栖と臨床犯罪学者・火村英生!【商品解説】

 

哀しい結末だった。しかし、読後感は悪くない。

被害者は、かなり有名な宝石チェーンの社長。
「フロートカプセル」の中に浮かんでいて、しかも下着以外の衣類もない。トレードマークの「ダリを真似たヒゲ」すら剃られてしまっている。

関係者は被害者の弟二人と、この本店や取引先のの人たちのみ。
それぞれの関係がやや複雑で、容疑があるようなないような。

火村とアリスが警察とは別の観点から調べていく内、最後に判ったのはワンマン社長の意外な内面だった。
8歳の時に亡くなった実母への思慕。ここが、事件の原点であったとは、上の弟の話から解る。
二人の弟たちは、いずれも母親が違う。
彼は弟たちに、遺言も含めやさしい心遣いをしている。

今回、兵庫県警の野口の優秀さがかなりはっきり判ったのが意外(?)だった。

もう一つ、美女というのは罪作りだなぁ。

 

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