鮎川哲也【ペトロフ事件】鬼貫警部事件簿
著者:鮎川哲也
価格:524円
カテゴリ:一般
発行年月:2001.7
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-73178-6
巨額の財産を狙った殺人か? 旧満洲、大連近郊でロシヤ人富豪イワン・ペトロフが射殺された! 容疑者は3人の甥、アントン、ニコライ、アレクサンドルとその恋人たち。が、彼らには堅牢なアリバイがあった!
いやー、非常に面白かった。
今はもう出来ないだろう、時刻表トリック!
それも戦中の満鉄とあって、興味はより大きくなる。
頻繁に出てくる時刻表や列車については、場所が大陸だけにまったく判らないが、その縦横無尽の使い方は楽しい。
ロシア革命がいまだ尾を引いている事件と言えよう。
八景ロシア人という言葉を、久しぶりに聞いたような気がする。
若い頃読んだ【遙かなるドン】(だったっけ)などもチラッと思い出しつつ、民族間のさまざまな葛藤などもうかがい知れた。
また、鬼貫はもっと年がいっているかと思っていたが、この当時で30代半ば。
彼が独身でいるわけなどチラッと判った。
最後の方は一気読みしたので、チラッと出てきた言葉に反応したのだったが、それが何だったかは思い出せない。
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