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2022.01.22

柊坂明日子【おばさん探偵 ミス・メープル 1】つづき

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著者:柊坂明日子
価格:638円
カテゴリ:一般
発売日:2021/03/05
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406889-4

夢みるハードボイルド作家・楓子は名探偵!
超マイペースな《おばさん名探偵》、ここに誕生!

 

【おばさん探偵 ミス・メープル 1】(1月20日)のつづき

3つの短編で、いずれもかなり変わった設定。

【第一話 グレイのシャネルが謎を解く】

【第二話 危険な航海】

【第三話 若き日のミス・メープル】に

【余話 ミス・メープルの十二ヶ月】で締める。

【第一話 グレイのシャネルが謎を解く】

ミス・メープルは、公的な用事で外へ出るときは、いっけんそれとは判らないグレイのシャネルを纏うことにしているようだ。

広壮なお屋敷に住むミス・メープル。家だけでなく、庭も素晴らしい。そして毎年の固定資産税支払のために働いている感がある。
植えられている木々それぞれに思い出があり、敷地を切り売りするなど彼女には考えられない。

近所の子どもたちは、彼女を魔女と呼ぶ。
税金のために書いている翔岳館の編集者吉井は、この屋敷にいつもスイーツを持って訪れる。
実は彼女が孤独死していないか気遣っている節もある。優しい青年だ。

ミス・メープルと吉井との引き起こす騒動の数々。

時折屋敷の中も紹介されていくが、ゴージャスなものだ。

この短編三話の中では、最後の【若き日のミス・メープル】がよかったかな。

出した絵本が絶賛された若い女性作家。
しかし彼女が本名で出していることを、ミス・メープルは危惧する。

その危惧通り、彼女の作品はわけありで、そのために恐喝を受けていた。

偶然それを知ったミス・メープルのとっさの機転がすばらしい。
昭和の道具もバカにしたものではない。

ミス・メープルは覆面作家なので、人前に出るときは吉井が作家・彼女は編集者という触れ込みでいるのだが、ついうっかり普段のしゃべり方をするあたりが笑える。

シリーズ三部作のようなので、つづきも読んでみるかな?

 

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【おばさん探偵 ミス・メープル 1】(22.01.22)

 

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