大山淳子【あずかりやさん】
著者:大山淳子
価格:682円
カテゴリ:一般
発売日:2015/06/05
出版社: ポプラ社
レーベル: ポプラ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-591-14527-2
「一日百円で、どんなものでもあずかります」 東京の下町にある商店街「明日町こんぺいとう商店街」のはじっこで、物静かな店主がひっそりと営業するお店「あずかりや・さとう」。
読んでいて楽しくて、まだ読了していないけど書いておこう。
いくつかの短編集で、語り手はすべて人間以外(だと思う)。
冒頭が表題作【あずかりやさん】で、店の店主がこの店を始めた経緯を語っている。語っているのは、店にかかっている「のれん」。
最初に夜中に押し込んできた男が、あるものを預けていく。
その男は手配中で、逮捕されたことを店主はラジオで聞く。
それを知って、店主は突如「あずかりや」を始める。
一方、店の近くに住む女性は、店主に本を届けてくれる。
この女性と最初の男との関わり合いが、最後にわかる。
【クリスティ】は、自転車屋の天井にぶら下げられている自転車が語り手。
父親に連れられた(入学が決まったばかりの)高校生が入学祝いに選んだのは、この「ミスター・クリスティ」という自転車。
かっこいい「クリスティ」を高校生は嬉しく走るが……。
「物への誠実さと愛」
この二つを感じさせてくれる。
あとは
【トロイメライ】
【星と王子さま】
【店主の恋】
【エピローグ】
【特別収録 ひだりてさん】と続く。
【エピローグ】だけ、先に読んだ。
語り手は猫で。いつこのネコがこの店に来たのかは判らない。
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