堂場瞬一【砂の家】つづき
著者:堂場瞬一
価格:880円
カテゴリ:一般
発売日:2021/02/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-110885-7
「お父さんが出所されました」大手企業で働く健人に、弁護士から突然の電話が。
【砂の家】(22.01.16)のつづき
「7年前」から読み続ける。
健人は社長の竹内から就職祝いに食事に招待され腕時計を贈られる。
その時「どうしてそんなに、私によくしてくれるんですか?」と問う健人に竹内は、「君には目をかけるだけの価値があるからだ。そしてもう一つの理由は……話すべき時が来たら話そう」と言う。
この「話すべき時」というのは、以前にも聞いた。
これが、健人の向き合っている個人事情と関係あるのだろうか?
という疑問を引きずりつつ、話は進んでいく。
読了してからの感想ではなく、読んでいく途中でその時々に感じたことを繋いでいったのだが、途中からは一気読み。
何とか健人に幸せになって欲しいと思いつつ、先を急ぐ。
脅迫状の要求は加速し続け、ついに現金を渡すところまで。
そして現金を持参したところへ現れた(車で来て現金入りのバッグを持っていった)のは……。
健人は、自分はもう破滅すると思う。
しかし、結局真犯人は予想外ではなかった。
どうして竹内も健人も、そのことに気づかなかったのだろうか?
竹内も、結局ひとりで自分を構築してきたのだと思う。
それが、竹内が健人を目にかけてくれた理由だったのだろうか?
解説に、本書のタイトル【砂の家】は、清張の【砂の器】を想起させるとあり、いくつかの類似点が挙げられていた。が、あの主人公は実際に殺人を犯している。そこが(彼にとってはやむを得ないものであっても)、健人の場合とは違う。
献身的に愛してくれている由紀子のためにも、幸せな将来を築かせてあげたい。
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【砂の家】(22.01.16)
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