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2022.01.06

【執着 捜査一課・澤村慶司】

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著者:堂場瞬一
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2015/02/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-101645-9

県警捜査一課から所轄への異動が決まった澤村。その赴任署にストーカー被害を訴えていた竹山理彩が、出身地の新潟で無惨な焼死体で発見される。冷酷な犯人を追い、澤村の執念の追跡がはじまる――。

 

この「捜査一課・澤村慶司」シリーズは三冊あるようで、本書【執着】は最後にあたる。

これまだ読んだことなかったと思っていたが、【逸脱】は以前購入していた。

また、澤村という人物のイメージも違っていた。
警察組織の中に埋もれきれないというのは、他の刑事物シリーズと似たり寄ったりだが。

さて、澤村は長浦県の捜査一課から地域の署へ移動になり、その間1週間の休暇を与えられている。
この長浦県というのは、東京の近くで、なおかつ海にも近いらしい。と言えば神奈川県かと思われるが、そうでもないみたいだ。

そんな中、一人の女性がストーカーに車のトランクに押し込められ、生きながら焼殺されるという残虐な事件が起きる。
じっと待機していることが出来ない澤村は、事件の現場新潟県へ飛ぶ。

一方、加害者側からも物語の進行は描かれており、藤巻というのが犯人である。

元々被害者は長浦市で働いており、警察へ相談に行って追い返されている。
仕方なく高校時代の先輩に相談し、故郷の新潟市に戻って、被害に遭った。

藤巻はあろうことか、その先輩にまで矛先を向ける。
そして、被害者を追い返した警察官までも。

 

途中、ちょっと変わった同僚も登場する。

一人はプロファイリングをしているアフロヘアの橋爪。
彼はいつも事件現場に現れては、勝手なことをする。

もう一人は、澤村が次週から転勤で赴く署の吉野で、入れ替わりのように捜査一課に来る予定だ。
途中、吉野が姿を消す。なにゆえか?功名心なのか、それとも……?

 

ストーカーに逢った人が警察に相談しても受け付けて貰えず事件になるというのは、現実にもある。
児相も同じように、事件が起きるまでの対応に問題のあることが多い。

こうしたことを、関係者は「学習」しないのだろうかとは、事件が起きる度に腹立たしく思う。

 

【逸脱】()
【歪】()
【執着】(22.01.06)

 

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