沢木耕太郎【波の音が消えるまで 第1部: 風浪編】
著者:沢木耕太郎
価格:737円
カテゴリ:一般
発売日:2017/07/28
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-123523-3
サーフィンの夢を諦め、バリ島から香港を経由し、流木のようにマカオに流れ着いた伊津航平。そこで青年を待ち受けていたのはカジノの王「バカラ」だった。
日本でも色々取り沙汰されているカジノのことかな?
序章 橋
第一章 暗い花火
第二章 ナチュラル
第三章 天使の涙
ここは全編バカラのことばかり。
一手一手まで細かく再現させている。それによって、僕(航平)があたらしく目をつかみ、ますますのめり込んで行く様子が描かれている。
第四章 裏と表
ここでもバカラのことばかりだが、「僕」が墓地で出会って気になっていた女性と親しくなる。
李蘭というその女性は遊女で、日本にもいたらしい。
バカラの場面は相変わらずで、一目一目を解説してくれる。
多少知っている人にはよく解る「解説」だが、自分には「ふーん」といった程度だし、また解ろうとも思わない。
次第にそうした描写に飽きてくる。
第五章 しゃらくさい
結局、博打の怖さがよく分かったのだが、非常に魅力的でもあった。
途中、「僕」が勝って手にした賞金を横取りしていった劉という男も関わり合ってくる。
この二人との関係がどうなるのか、第二巻・第三巻へと続くようだ。
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