鮎川哲也【積木の塔~鬼貫警部事件簿~】
東京・目黒の喫茶店で中年セールスマンが毒殺された。前の会社が倒産し、ようやく再就職が決まり、勤め始めた矢先の出来事だった。
在来線が、まだまだが充実していた頃の話し。
19時10分発の "あさかぜ" に乗って翌日の正午に博多についた。
何と17時間近く、汽車に揺られていたことになる。
本書出版の頃はすでに東海道新幹線はあったが、新大阪から先は在来線のみだった。
これについては、山陽新幹線の登場で広島カープが優勝できるようになったという本もあった。
さて本書だが、登場人物が多く、もう少し精査した方が短くもなり判りやすかったのではないかと思う。
時計を壊されて、そのまま鉄道旅行をするだろうか?その列車に乗り続けるなら停車駅で時刻を確認出来るが、後続する人物と落ち合うために下車する予定で、その駅で時間つぶしに駅外へ出て行くなど考えられないが。
それにしても、出てくる出てくる、山陽本線の特急列車・急行列車のオンパレード。
こちらは随分楽しめた。
しかし犯行場所が列車のトイレとは、いくら何でも難しすぎるだろう。
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