鮎川哲也【早春に死す~鬼貫警部事件簿~】
著者:鮎川哲也
価格:713円
カテゴリ:一般
発行年月:2007.10
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-74326-0
鮎川“本格”の独壇場、鉄道アリバイ・トリックを、明晰な推理が崩していく傑作短編集!
いずれも時刻表トリックを使った、楽しい(?)短編集。
もうこんな小説は出来ないと思うと、何だかいとおしい。
同日の午後同時刻。
三人の男女のそれぞれの行動を描く。これは盲点を突いている。
東海道線に仮名だと同じ音(オン)になる二つの駅名が二箇所もあるなんて。
しかもそれぞれが近接している。
行ってみないと判らないを体現させた冒頭の【碑文谷事件】。
肝心の動機が何ともやるせなかった。
タイトルがいい【見えない機関車――二ノ宮心中――】
これも、当時ならではの設定。
【下り「はつかり」】
わざわざ「下り」となっているのがミソ。
「早春に死す」
これは一度読んだことがある。
時計のトリックも、汽車の中で手紙を書いたことも。
ほかに
「一時十分」
【不完全犯罪】
【急行出雲】
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