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2022.02.16

鮎川哲也【早春に死す~鬼貫警部事件簿~】

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著者:鮎川哲也
価格:713円
カテゴリ:一般
発行年月:2007.10
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-74326-0

鮎川“本格”の独壇場、鉄道アリバイ・トリックを、明晰な推理が崩していく傑作短編集!

 

いずれも時刻表トリックを使った、楽しい(?)短編集。
もうこんな小説は出来ないと思うと、何だかいとおしい。

 

同日の午後同時刻。
三人の男女のそれぞれの行動を描く。これは盲点を突いている。

東海道線に仮名だと同じ音(オン)になる二つの駅名が二箇所もあるなんて。
しかもそれぞれが近接している。

行ってみないと判らないを体現させた冒頭の【碑文谷事件】。

肝心の動機が何ともやるせなかった。

 

タイトルがいい【見えない機関車――二ノ宮心中――】

これも、当時ならではの設定。

【下り「はつかり」】

わざわざ「下り」となっているのがミソ。

 

「早春に死す」

これは一度読んだことがある。
時計のトリックも、汽車の中で手紙を書いたことも。

ほかに

「一時十分」

【不完全犯罪】

【急行出雲】

 

 

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