恩田陸・米澤穂信・ 青崎有吾【学園ミステリー】
編者:千街晶之
著者:恩田陸・米澤穂信・ 青崎有吾
価格:1,760円
カテゴリ:小学生
発売日:2021/11/20
出版社: 汐文社
利用対象:小学生
ISBN:978-4-8113-2910-9
大人気作家の作品から、ミステリー小説のエッセンスを楽しめるショートストーリーを厳選しました。
学園をテーマにした、ドキドキ、切ないミステリー・アンソロジー。
【収録作品】
恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」
米澤穂信「鏡には映らない」
青崎有吾「メロンソーダ・ファクトリー」
冒頭の【水晶の夜、翡翠の朝】は、怖かった。
舞台はどこだろう?日本人も出てくるが、何だか外国の話のようだ。最後に「マフィア」が出てきたりして、これにはビックリ。
校長の存在が、いい緩衝材になっている。
さりげなく、しかし確実に相手を死に追いやる手法には、ゾッとする。
米澤穂信の【鏡には映らない】は、「古典部シリーズ」のスピンオフ的なもの。
高校が舞台だが、中学時代に遡って卒業制作に隠された罠を、奉太郎が自らの名誉を犠牲にして解決する話。被害者曰く『呪いが解けた』と。
全部知っているくせに知らん顔しているふくちゃんが愉快だ。
チーちゃん(本名は何だったっけ?)と奉太郎の姉も、ちょっとだけ出てきた。
チーちゃんと語り手の「わたし」(井原)は幼なじみのようだが、出身中学は違ったのかな?
色々思い出したが、忘れてしまっていることの方が多かった。
解説を読んで思い出した。
これはスピンオフではなく、古典部シリーズ中の一冊の一篇だった。
【メロンソーダ・ファクトリー】も著者もお初かと思いきや、【体育館の殺人】を読んでいた。
そしてこの一篇【メロンソーダ・ファクトリー】も、既読だった。
ネクタイを結んであげる場面も、上靴の色が解らないという話も思い出した。
「絶対名作! 十代のためのベスト・ショート・ミステリー」はあと三冊あるようで、順に読んでいこう。
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