松本清張【高校殺人事件】
著者:松本清張
価格:607円
カテゴリ:一般
発行年月:2011.3
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-74927-9
清張作品では稀な青春推理小説で、瑞々しい感覚を放つ一作。
高校生の受験用雑誌「高校コース」に連載されて、後にノベルズになる。
発刊されてかなり経ってから読んだような気がする。
それまでの清張作品とは全然違っていた。対象が高校生ということを意識していたのだろうか。
中身は、さっぱり覚えていなかった。
冒頭出てくる「ノッポ」が探偵役かと誤解していた。
彼は被害者だったのだ。
彼と仲がよかった私(羽島)とその仲間たちは、ノッポが殺された理由を知りたいと、現場付近を探索する。
そこで彼らは近くの寺の僧良念の行動に不信感を持ったり、突然現れた担任中村先生のことが気になったりするのだが……。
戦争の戦い以外の面を引きずりつつ、開けていく時代の武蔵野を舞台に、高校生たちの活躍が描かれている。
いつだったか、内田康夫がやはり戦時中の闇物資のことを取り上げていたように記憶しているが、どの時代にもずるいことをして私腹を肥やす者どもは存在していたのだ。
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