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2022.03.10

鮎川哲也【わるい風】

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著者:鮎川哲也
価格:734円
カテゴリ:一般
発行年月:2007.12
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-74356-7

控え目だが着実に事件解決に迫る名探偵・鬼貫警部の推理力と人間的魅力。傑作短編集!

 

冒頭作【青いエチュード】

とある社長と美人秘書の間に割り込んだホステス。彼女の入れ知恵で秘書を殺してしまった男の破滅。

 

【夜の訪問者】

ここでは鬼貫は直接登場せず、私立探偵がコツコツと事件を解決していく。
そして最後に、鬼面宛てに捜査間違いを指摘する。
しかし、んん??タクシーに乗ったのは、結局誰?

ラーメンが一杯70円なのには、笑ってしまった。

 

【いたい風】

通風はまさに「いたい風」だが、これは痛い目に遭わされた男の復讐譚。それにしても、毒を入れたコーヒー腕を取り替えるときは、ソーサー毎動かさないかなぁ?これが命取りになったのだが、少々不自然。
あとの「作品ノート」によると、読者への挑戦的な意味合いがあったようだ。

本書にはもう一度、痛風を利用するものがあるが、著者ご自身が痛風で苦しんでおられたのだとか。

 

【まだらの犬】

ついホームズの似たようなタイトルを思い出してしまったが、この犬は直接関係ない。昔は靴磨きというお仕事もあった。まさにプロの眼。

 

【楡の木荘の殺人】

ここからは大陸の話で、位置関係などピンとこない。

 

他に収録作は

【わるい風】

【殺意の餌】

【MF計画】

【悪魔が笑う】

付録がそれぞれの「作品ノート」として7篇あった。

 

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