原田ひ香【ランチ酒】
著者:原田ひ香
価格:759円
カテゴリ:一般
発売日:2020/10/15
出版社: 祥伝社
レーベル: 祥伝社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-396-34674-4
今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯! 心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。
一度読んでいて面白かった記憶はあるが、中身はきれいさっぱり忘れてしまっていた。
美味しい料理とお酒が出てきたなぁ、大阪も舞台になっていて嬉しかったなぁということしか覚えていなかった。
大森祥子は、夜間の仕事をしている。
それを終えた朝、帰宅途中でその日(前日からの)最後の食事をする。
だから、ランチというより夕食にあたり、お酒も必須となる。
夜の仕事と言っても、どこかで働くのではなく、依頼者の自宅へ行き、頼まれた仕事をこなすのだ。
それは子どもの見守りであったり、認知症の母親であったり、時にはペットのこともある。
その「中野お助け本舗」という会社の社長は、祥子の同級生でもあった。
彼の父親が著名人で、そのことも「他人を夜家へ上げる」という信頼を得ることに繋がっていた。
祥子自身は、どうやら離婚して子どもは夫の側に取られ、月一会えることだけのようだ。
彼女自身の事情は、少しずつ語られていく。
という事情で摂るランチとお酒を列挙しておく。
第一酒 武蔵小山 肉丼:日本酒二種類
キャバクラで働くシングルマザーの幼い娘
第二酒 中目黒 ラムチーズバーガー:外国製のビール
老犬
第三酒 丸の内 回転寿司:
会社員のアルツハイマーを病む母親
第四酒 中野 焼き魚定食
第五酒 阿倍野 刺身定食
第六酒 御茶ノ水 牛タン
第七酒 新宿 ソーセージ&クラウト
第八酒 十条 肉骨茶
第九酒 新丸子 サイコロステーキ
第十酒 秋葉原 からあげ丼
ここでは「無神経でバカな」依頼人にいらついて、つい暴言を吐いてしまい、夜中に放り出される。
依頼人は亀山の学生時代の友人で、彼も頼んだことを気にしていてくれた。
第十一酒 新丸子リベンジ アジフライ
第十二酒 代官山 フレンチレストラン
第十三酒 房総半島 海鮮丼
第十四酒 不動前 うな重
第十五酒 秋葉原、再び とんかつ茶漬け
第十六酒 中野坂上 オムライス
いずれもいずれも美味しそうで、どの店も行ってみたくなる。
ただし飲めないのが残念。
この間に娘との関係も少し触れられているのだが、どう進んで行くのかは判らなくて気になる。
ちゃんと娘を育てられるようになりますように!
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