西村京太郎【新・寝台特急殺人事件】
【新・寝台特急殺人事件】
著者:西村京太郎
価格:605円
カテゴリ:一般
発売日:2013/06/07
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
ISBN:978-4-16-745443-2
殺意を乗せた寝台特急が、夜の闇の中を疾走する。『寝台特急殺人事件』から25年を経て描く、渾身の記念作品。
「読書メーター」で間違えて登録してしまったので、慌てて本書を読む。
以前読んだ【寝台特急殺人事件】の新版かと思ったがちがった。まったく違う本だった。
今回の主な舞台は、「さくら」。長崎まで行っていて、当時は「はやぶさ」と一緒に東京を出ていた。この頃のはやぶさは、もう西鹿児島まで行かずに熊本止まりだ。
主役の仁科という青年は、ひたすらカンボジアへ行くことを願っている。
しかし思わぬトラブルに巻き込まれ、殺人を犯してしまう。
相手は非常に怖い団体の一人で、彼は追いかけられることになる。
勿論事情を知った警察も動いて、長崎日向かっている「さくら」の中での心理戦が始まる。
この仁科を、海外青年協力隊で今回一緒にカンボジアへ向かう予定の青年たちがかばう。
もちろん、恋人も必死で彼を守ろうとする。
しかし肝心の仁科の登場場面が少なく、また他の人の話にも人柄などが伺える記述もない。
驚いたのは、仁科が無事「さくら」で長崎へ到着できたこと。
このいきさつが、非常に面白かった。「国鉄一家」というのは、つれあいの親戚にもいたので判る気もするが。
最後にようやく、仁科の人柄が少し判ってよかった。
長崎へは、京都発の「あかつき」で二度行っている。
最後はラストランの年だった。
十津川たちが入ったレストランやホテルは、その時使ったところかもしれない。
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