秋川滝美【ひとり旅日和】
著者:秋川滝美
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2021/10/21
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-111630-2
人見知りで要領の悪い日和は、仕事場でも怒られてばかり。社長から気晴らしに旅へ出ることを勧められる。
少しずつ成長していく日和の姿は、仕事にも影響し始めて、周りの目も少しずつ変わっていく―。
思わぬ拾いものだったかもしれない。
ゼミでただひとり内定を貰えていない日和は、教授の紹介でとある中小企業へ就職する
だが人見知りの上要領も悪い彼女は、直属の上司にいびられてばかりだ。
だがある日、そのことを憂いてくれていた社長から勧められ、ひとり旅に出ることにする。
ガイドブックを探しに行った書店で出会ったのは、意外や職場の隣席にいる加賀麗佳という女性だった。
旅行好きな彼女のアドバイスで、まずは泊まりではなく日帰りで行けるところを目指すことに。
麗佳との話の中で出てきた「パワースポット」を目指すのもいいかと考え始める。
で、最初は日帰りだったのが、だんだん遠くへ行くようになる。
【第一話 熱海 ゆで卵と干物定食】
熱海の来宮神社へ詣でたあと、卵を買って温泉でゆでて貰うところで、思いがけずひとりの男性に声を掛けられる。ごく普通に会話の出来ることに驚く日和。
一緒にゆで卵を食し、そのあと入った食堂で極上の鰺干物定食をランチに。
ホントにおいしそうな焼き魚定食だこと!
嫌な上司は於いて、日和の周りには「いい人」が多い。
家族はもちろんだが、就職を心配してくれた大学教授。拾ってくれた会社の社長。そして隣席の同僚女性など。
苦手部門でクヨクヨするのではなく、書類づくりなど得意な分野でがんばっていけそうだ。
そのあとも、
【第二話 水郷佐原 蕎麦ととろとろ角煮】
ここで出てきた、日和の食事に対する思い。「晴れと褻」の考え方も好ましい。
【第三話 仙台 牛タンと立ち食い寿司】
仙台駅近辺は、構内も含めてよく覚えている。泊まるのは近くのJR系ホテルだ。
牛タンは食べなかったが、土産にはした。
【第四話 金沢 海鮮丼とハントンライス】
鼓型のアーチは乗り換えの際見に行った。
あとは団体で観光ではなく来たので、街歩きはしていない。
兼六園は家族で行って、暑かった記憶が。
【第五話 福岡 博多ラーメンと鯛の兜煮】
たしかに、屋台は女ひとりでは引いてしまうわなぁ。
仙台・金沢・博多と、馴染みのある土地もあり懐かしく感じた。
本の感想と言うより、自分の思い出か。
水郷佐原というのは、行ってみたい。
続きもあるようで、読むつもり。
そうそう、熱海と金沢で偶然出会った男性も感じよかった。と、これは本の話。
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