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2022.04.30

五木寛之【捨てない生き方】

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著者:五木寛之
価格:1,000円
カテゴリ:一般
発売日:2022/01/27
出版社: マガジンハウス
利用対象:一般
ISBN:978-4-8387-7501-9

「マガジンハウス新書」の第1回配信本

「絶賛断捨離中」の自分ではあるが、これがなかなか進まない。

本書を読んで思った。
自分の中では、やはりこの著者のような生き方が性に合っているのではないかと。

山下ひでこさんが、『四の五の言わずにすてなさい』と仰ったとか。
ちゃんと断捨離するには、それくらいの覚悟がいるのだろう。

いくら「シンプルライフ」や「ミニマリスト」の本を読んでも一向に実践に結びつかないのは、体の芯に本書で言う「記憶」が強くしみこんでいるからではないだろうか。

人間関係も、次第に捨てていくのはある意味しかたないことであろうが、それはまた、非常に寂しいことでもある。

 

最近よく、昔の知人の夢を見る。
また、直近のことは即忘れるくせに、子ども時代のことを不意に思い出すことも多くなった。

モノを捨て去ってすっきりしてしまおうという生きかたは、モノに執着しないという、それはそれで潔い生きかたでしょう。しかし、考えかたによっては、逆に〈捨てる〉ということに執着している生きかたと言えるかもしれません。

そう、その通りだと、納得したのだった。

ものに執着するのは「生活上の問題」ではなく、「心の問題」なのだ。

「それでも」と葛藤しつつ、毎日が暮れていく。

たとえば孤独死といったことに対しても、寂しい、辛いではなく、結構なことであると考える。そういう方向に切り替えることが必要だろうと思います。

やはりまだ、こういう心境にはなれない。

 

もう少し続きがあって、

アルツハイマー病には、回想療法が効くのだとか。
『モノが身のまわりにあることで、モノから記憶が引き出されるように』なるのだという。

いや、言われなくても「回想療法」、自分でもしている(苦笑)。
『回想療法だと思って聞いてね』などと免罪符を自分で作りながら……。

 

 

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2022.04.29

定年考?

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清張の【男たちの晩節】(22.04.28)には、しばしば定年のことが出てくる。

それぞれの短編が書かれたのがいつだったかは解らないが、当時の定年は55歳であった。

定年後の暮らしを書いたもの、定年後の暮らしを案じてまだ30代で自殺を図るものなどが登場する。

今はほぼ定年は60歳だろうし、その後も嘱託のような形で元の職場に残る人も多いのではないか。

よく、定年後に元職場を訪ねていつまでも腰を据え、部下たちの顰蹙を買うといったことを聞くが、男というのは(?)一旦栄華を経験するとなかなかその夢から覚めないような気がする。

話変わって「ボランティア」をしようとしても、その「以前何をしていたか(どれだけ偉かったか)」が抜けない人も多くて、先輩たち(多くは女性)に疎んじられいる例もよく聞く。

 

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松本清張【男たちの晩節】(22.04.28)

 

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2022.04.28

松本清張【男たちの晩節】

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松本清張
572円
カテゴリ:一般
発売日:2007/01/25
出版社: 角川書店
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-122759-6

昭和30年代短編集(1)。ある日を境に男たちが引き起こす生々しい事件。「いきものの殻」「筆写」「遺墨」「延命の負債」「空白の意匠」「背広服の変死者」「駅路」の計7編。「背広服の変死者」は初文庫化

 

大半が定年過ぎた男たちのその後の生活を描く。いずれも読んでいて辛い話が多く、読後感がいいとは言えない。だが、多分多くのこの世代の共感を得ることだろう。

現役時代かなり上の役だった人たちの定年後の集まり。
そこへ行って嫌な気持ちになるのが判っているのに、元同僚や先輩のあまり羽振りのよくない姿に密かな喜びを感じたいが為に参加する【いきものの殻】。抜け殻ということか。

定年後息子の家で疎んじられながら暮らす、元中学校長。
若いお手伝いが居着かない中、新しく着た中年のお手伝いに、ふと惹かれる。

折から息子に古い書類の「筆写」を頼まれ、その中の文言に刺激されて妄想にふける。
自分の気持ちに折り合って暮らさねばならない悲哀【筆写】

心臓病持ちの小さな会社の社長。
発作を繰り返す度に、何とか生き抜いて会社を発展させようとして手術に挑む。

だが、今度はそのための借金に追われ、自ら死期を早めてしまうとは。
まさに【延命の負債】だった。

次の【空白の意匠】はこれが表題作だった短編集で読んだ。

新聞社の広告部長が、出された広告の上にその商品名での事故により詰め腹を切らされる話だ。
最初に読んだときにやりきれない気持ちになった。細部は忘れていたが、その経緯は意外と覚えていた。

次の【背広姿の変死者】も、舞台は新聞社広告部。

高卒の主人公は、来る日も来る日も広告の校正に関わって一生を終えるのに耐えられず、定年後を想像して絶望する。
著者は朝日新聞社の植字工だったと思う。
彼の場合は見事才を活かし、多くの読者を持つ大作家になった。

最後の【駅路】も、わびしい話だった。
あまり居心地のよくない家庭から逃れるための工作の破綻。

 

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2022.04.27

ココログの仕様 やっぱりおかしい

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過日、【Enter】キーでは一行飛ばしになり、続いた行にしたければ【Shift】+【Enter】にしなければならないと書き、それがある日、【Enter】キーだけで続きの行になると書いた。その後戻ったとも。

しかし、この【Enter】キーだけで続きの行に移るときに書いたものは、実際にアップするとびっしり詰まった文章になってしまう。

何だかよく解らないが、勝手に色々変えるのはやめてほしいと切に願う。

 

画像は、9年前。
左後ろに見えるのは、去年開館した建物。
この頃から工事をしていたんだなぁ。

 

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2022.04.26

【70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える! 】

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著者:塩野崎 淳子
価格:1,430円
カテゴリ:一般
発売日:2022/02/09
出版社: すばる舎
利用対象:一般
ISBN:978-4-7991-1004-1

これはなかなかいい本だ。

食材を一から用意して調理するのは、体力の要る仕事だ。
その幾分かでも軽減され、しかも栄養がとれる方法という位置づけ。

すぐ浮かぶのは乾物や缶詰だが、冷凍野菜も侮れない。

朝食用・昼食用・夕食用と分けた、肉・魚・豆腐・卵などを中心にした献立も参考になる。

 

減塩の方法や糖質制限の考え方など、単身赴任者や若い人にも参考になるのでは。

 

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2022.04.25

自治会費

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今年度の自治会費を集めに来られた。
年に一回、班長さんのお仕事だ。

『お久しぶり』という会話から始まる。
背中側のお宅なので、滅多にお目にかからない。

『今年一年、お世話になります』などと言いながら、ちょっとおしゃべり。
自治会費集めも、なかなか捗らないだろうな。

でも、ホント何年ぶりかの、その方との対面だった。

 

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2022.04.24

中村颯希【神様の定食屋】

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著者:中村颯希
価格:672円
カテゴリ:一般
発売日:2017/06/15
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-52012-5

料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。

 

妹とともに両親の遺した定食屋を継ぐことになった哲史は、なぜかこの世に未練を残した魂に憑かれることになり−。母のチキン南蛮、夫のオムライス…人とご飯を繫ぐハートフルストーリ...

突然定食屋をしていた両親に逝かれ、店を手伝っていた妹に懇望されて仕事を辞めて手伝う羽目になった哲史。
店のことが何も判らない彼は、妹にきつく当たられる。

むしゃくしゃした気持ちのままふと立ち寄った神社で、料理がうまくなりたいと神頼みをした哲史は、この世に思いを残したまま亡くなった人を体内に取り込むことで、料理を習う(?)ことになる。

一皿目 チキン南蛮

引きこもりだった息子が気になるお母さん。哲史の脳内でひっきりなしに喋るが、哲史の手は彼女の指示通りに動いていく。
閉店間際の店になぜかタイミングよく現れたのは、そのお母さんの息子だった。
母が亡くなってから就活に励み、サラリーマンとなっていた息子は、出されたチキン南蛮に母の味を思い出す。
「おいしい」という気持ちを、生前の母に伝えられなかった彼は後悔し、泣く。

哲史の脳内では、また母も号泣している。

二皿目  天たまかけご飯

常連客の顔も覚えていないと妹に罵られて、またも神頼み。

今回は、愛想の無い板前さんだった。
彼が思いを残したのは、店の隣にあるレストランのオーナーだった。

そしてまたもやタイミングよくそのオーナーが現れ……、という展開。
彼はテレビにもよく出ている、有名シェフだった。

表向きはライバル同士だが、板前の「天たまかけご飯」はシェフだけのための料理だった。

という風に、以下

厳しい姑と実はそれに感謝してたたずまいも姑の教え通りになっているギャル風お嫁さん。
最後の介抱をしたかったと泣く彼女だが、実は妊娠している体を気遣って側へ寄せなかった。

実に陽気なフランス人。妻の待つレストランへ急ぐときに、事故で亡くなってしまう。
日本人と違って愛の言葉の連発で、哲史も辟易してしまう。

そして、妹に絡んでくる客と喧嘩してしまった哲史だったが、嫌がらせにSNSで中傷される。
客足がパタッと減ってしまった店に、件の⒋人が訪ねてくれ、SNSにはSNSでと、それぞれの特技を活かして逆襲してくれる。

三皿目 具だくさん豚汁

四皿目 フレンチ風オムライス

五皿目 「てしをや」名物・唐揚げ

と、それぞれの美味しい一品を紹介しつつ、最後は両親を呼び出して貰う。

店の名前「てしをや」の由来も、そこで初めて知る哲史。

ほのぼの系の、ま、癒やされる一冊だった。

これもシリーズものなのか、最後に常連さんの一言『一人の方が乙女の心を云々』という言葉が気に掛かる。

 

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2022.04.23

ココログの仕様

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ココログの仕様が変わったのだろうか?

これまでというか、3年ほど前の「改良?」により、リッチテキストで書いていて改行したら、一行飛ばしになってしまった。
前の行の続きを書くには、【Shift】+【Enter】にする必要があった。

それが、ある日から戻ったというか、【Enter】を押すと単純な改行に。
これはよかった、と思ったのもつかの間、又さっさと元に戻ってしまった。

何だったのだろう?

 

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2022.04.22

松本清張【失踪の果て】

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著者:松本清張
価格:616円
カテゴリ:一般
発売日:1987/10/12
出版社: 角川書店
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:4-04-122747-X

中年の大学教授が大学からの帰途に失踪し、赤坂のマンションの一室で首吊り死体で発見された。自殺か他殺か。表題作の他、「額と歯」「やさしい地方」「繁盛するメス」「春田氏の講演」「速記録」の計6編。

 

まだ読んでいない本があったのか。色々な分野の短編5つ。

表題作【失踪の果て】

一人の大学教授が失踪した。
いつも通り、定時に大学を出て、毎日のルートの途中までは追える。
だがそのあと、忽然と消えてしまった。

謹厳実直、敵はない。さして目立つ存在でもなく、著書もそんなに売れないので生活はつつましい。

そこへ出てきた、女性疑惑。
だが、家族も職場の同僚も、絶対に女性問題はないという。

捜査本部は解散し、人事異動もあった。
その移動した主任が、ふと目にした雑誌の記事。

どこの職場でも、地位には定数が決まっている。
自分勝手な動機で人を一人抹殺した犯人に、怒りを覚える。

【額と八重歯】

昭和3年の出来事で、朝日新聞という実名も出てくるし、もしかしたら本当にあった事件なのだろうか。

気持ちの悪いバラバラ事件。
刑事たちは被害者の頭部のアルコール漬けを日々見ながら捜査を続けたが……。

こちらも捜査本部解散、迷宮入りかと思われた事件が、一人の巡査の記憶から解きほぐされる。

後味はいいものではなかった。
犯行は残忍だが、そこに至るまでの犯人たちの心情を思うと、このまま未解決だった方がよかったような。

しかし巡査のお手柄とそれをスクープした新人記者の活躍は、この短編の救いだった。
最終部分は、スクープ記事を書く記者と、それを点検して印刷に廻すデスク。目の前で出来上がっていく新聞を見る思いだった。

当時の「サツ廻り」は、電車と徒歩で各署を移動していたのか。

【やさしい町】

この「やさしい」というのはどういう意味か。
飯田市を指すようだが、書かれている風景はなつかしい。

主人公の身勝手な振る舞いがやがて破滅を招くのだが、因果応報だろう。

 

やはり松本清張は面白い。

 

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2022.04.21

本来無一物

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先の【[禅的]持たない生き方】の表紙には、「本来無一物」とあった。

しかし、本当にそうだろうか、生まれたときは皆一緒だというのは。
勿論著者は、それこそ本来の意味で「本来無一物」と仰っているのだろうが。

 

生まれたところの環境は、その後の人生にかなり影響がある。
どれがいいかどうかは、一概に言えない。

だが、皆平等だとは、どうしても思えない。

 

関連記事

【[禅的]持たない生き方】(4月20日)

 

画像の花水木は9年前、散歩中に見たもの。
この頃は、かなり遠征できていた。

 

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2022.04.20

金嶽宗信【[禅的]持たない生き方】

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著者:金嶽 宗信
価格:1,430円
カテゴリ:一般
発売日:2018/12/13
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
利用対象:一般
ISBN:978-4-7993-2403-5

NHK大河ドラマの仏事監修・指導、教誨師、保護司としても知られる異色の禅僧が、
こだわりや執着から自由になる生き方を提案します。

思いがけず、面白かった。

「捨てる」に関しては、他の本と大同小異。

しかし「禅」について、いくらか知ることが出来た。

「禅僧の暮らし方」も初めて知ることが多かったし、その徹底した「自給自足」も、本来の生活を垣間見るようで興味深かった。

 

食器は「持鉢」を各自持って食卓につくというが、この「持鉢」というのは「応量器」のことだ。
これってかなりお高いのだが、僧のひとりひとりに支給されるのだろうか。 
永平寺の応量器など、41,800円というお値段がついている。

また、著者のもっている衣服についても、想定外だった。
意外と「私服」が多いことに、少々驚く。

こうした買物のお金が、どこから出るのだろう。
寺からお給料が頂けるのだろうか?

書いてあることも、やや矛盾があるように感じるのは何故だろう。
まだまだ知らないことが多い。しかしそれは自分の下世話な好奇心から来ているので、まだまだ「修行が足りない」?

 

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2022.04.19

折々のことば

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朝日新聞朝刊一面には、「折々のことば」という鷲田清一先生のコラムがある。

17日は、

やり残しのある人生こそ、素晴らしい人生だ
                                  山口雅俊(脚本)

というものだった。

無駄の排除ばかり考えてると大事なものを見失う。

と、先生は仰る。

引用の文章はドラマ「おいハンサム!!」の中の言葉。
原作があるというのでググってみたら、伊藤理佐氏の【おい、ピータン】というのを主に、著者のその他の作品も絡めたオリジナルらしい。

それにしても、鷲田先生の視野の広いこと。
色々なジャンルから、興味ある「ことば」を拾ってこられる。

 

画像は10年前の我が家の裏庭。

 

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2022.04.18

大山淳子【猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち】

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著者:大山 淳子
価格:692円
カテゴリ:一般
発売日:2012/03/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-277221-1

お見合い30連敗。冴えない容貌。でも天才。婚活中の弁護士・百瀬太郎は猫いっぱいの事務所で人と猫の幸せを考えている。笑いあり涙ありのハートフル・ミステリー、堂々誕生! 

 

冒頭で、まず笑わせられる。特急「のぞみ」の自由席車内。
客たちはこの新大阪から乗ってきた二人を見て、「大阪人とはこう言う人たちのことやな」と変に納得したかもしれない。

この二人は「キムラとタムラ」という売れない漫才師で、わけありで上京するところ。

主役の百瀬太郎は優秀な弁護士で、困難な事案を解決して新聞にも掲載された。
だがその結果、猫のこと専門に事案が持ち込まれるようになり、事業主に疎まれて体よく「独立」という形で追い払われてしまった。

独立後は小さな事務所を構えているが、相変わらず持ち込まれるのは猫関係ばかり。
年上の職員二人の設定も変わっている。

実は百瀬、婚活中で、高い会費を払って結婚相談所に登録しているが、いくら紹介されても実を結ばない。
担当の女性は……。というあたりから、【婚活探偵】を思い出すが(片や弁護士、片や探偵と似たような?職業)、こちらの方が先行しているのでは。

そこへ、葬儀が執り行われている会場から霊柩車が紛失するという事件が。

百瀬が偶然靴を磨いてもらった老婆の不思議な力も見逃せない。
そしてこの老婆の正体も、検討がついてくる。

と、色々な人物が登場し、彼らが少しずつ関わり合っていく。

あり得ない話だが、妙に引きつけられるところがあった。

「困ったときには上を向いて前頭葉に空気を送り込む」という百瀬の母の教えは、意外と効き目があるかもしれない。

 

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2022.04.17

ようやく球春

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昨日、大谷君が二本ホームランを打った。

しかし背番号が「42」! もしかしたら、何かの間違い??

この日は、「ジャッキー・ロビンソン・デー」 だったのだ。アメリカ球史に残るジャッキー・ロビンソンが現役時代につけ、全球団共通で永久欠番となっている背番号だという。
30球団の全選手がつけていて、後ろから見たら誰が誰だかわからない。

ジャッキー・ロビンソンは、「有色人種のメジャーリーグ参加の道を開いた」と言われている(Wikipedia)。

ああ、堂場瞬一の【八月からの手紙】に出てきた人だ。

 

さて、今朝のスポーツ面は大谷一色。
ダルビッシュともども、初登板で勝利投手を逃した彼の春が、ようやく始まる。

 

関連記事

堂場瞬一【八月からの手紙】(17.05.15)

 

画像は9年前の今日、堂島にて。

 

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雑記帳

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無印良品に「雑記帳」というのがある。
A6版の、32枚64ページという薄いものだ。

これがかなり使い勝手がいい。

それまで雑記帳的なものとしては、AmazonのA5の横罫のものを使っていた。
これはこれでいいのだが、一枚ずつ切り離す必要がある。

それに対して無印の雑記帳は、文字通り「帳面」である。

思いついたことを殴り書きしてもいいし、電話中のメモにもなる。
何冊かパソコン横に常備しておいて、ササッと使い分けが可能だ。

講習会や定例会用の覚書としても重宝している。

 

他に、A5版もある。

 

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2022.04.16

【竜崎とST】

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著者:今野敏
価格:495円

送検まであと36時間。
戸高が誤認逮捕だと主張する容疑者に対して、竜崎は…

 

「隠蔽シリーズ」と「STシリーズ」のコラボ?

竜崎シリーズ側からは、竜崎と相変わらずの戸高。一方のSTシリーズからは全員勢ぞろい。

しかしスピンオフとはいっても、両シリーズを読んだ人でないと、その魅力は解らないだろう。

竜崎も戸高のことを信じてSTを要請しただけで、他の人間との確執もない。
また、戸高もやけにおとなしい。勿論【被疑者が無罪だ」という信念だけはまげることはないが。

STシリーズの方は各自の能力の一端が示されただけで、そのある意味嫌みな性格も伝わってはこない。

それにしても、レビューでも多くの方が書いていらっしゃったとおり、これで495円は高すぎ!

 

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2022.04.15

Kindle出版

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Kindle出版というのがあるそうだ。
登録(?)すれば、誰でも出来るのかな?

殆どがunlimitedなので、「どんな本だろう」と「チョイ借り」することも多い。
小説以外が多いので、買ってまではというものでも気軽に試すことが出来る。

しかし、書いた人が出しっぱなしで、どこにもチェック機能は働かないのだろうか?

先日、ひどい本があった。

他の方のレビューでも「誤字が多い」といった指摘が多かったが、実際に感じたのはそれ以上だった。

「いま日」って、どう読みますか?
「いま後」は?

そのまま「いま」と平仮名なのだ。

改行位置もおかしいし、中身もこれまでの同じような本と大差ない。

著者は高校教師とかで、一層呆れる。国語担当ではなくても、書類は書くだろうに。
こんな先生に当たった生徒がかわいそうだ。

 

他の本にも、他のものと同じ内容の焼き増し的なものが多い。

そういった本は、ざっと読んで即「返却」しているが、いくらunlimitedでも著者(? 単なる書き手)になにがしかの報酬は行くのだろうか?

 

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2022.04.14

鮎川哲也【白昼の悪魔】

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著者:鮎川哲也
価格:692円
カテゴリ:一般
発行年月:2007.8
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-74298-0

練りに練られたアリバイ・トリックに名探偵・鬼貫警部が迫る!

 

表題作で冒頭作の「白昼の悪魔」は、ヘリコプターで広告を蒔くという一風かわったアリバイ作り。

二つ目の「誰の遺体」は怖かった。
勿論犯行の手口や遺体の凄惨な有様もだが、それを平気で成し遂げた犯人の……(以下ネタバレになるので)

比して、可愛い女性探偵の活躍が見事だ。
「(探偵として)依頼された」と言っているが、これは彼女自身のいてもたってもいられないところからの調査だと思われる。
こちらも、なかなか尋常では出来ないことをしている。愛故にだろう。

 

三作目「五つの時計」も、婚約者からの依頼で鬼貫警部が動き出すことになる。
検察送りになった容疑者は、色々な点で不利な状況である。

一方、犯人ではないかと目される男には、完璧なアリバイがある。

タイトルの「五つの時計」のトリックが、意表を突いていて面白かった。

同じタイトルのものがクリスティにあったような。
そちらは一つの家にある「五つの時計」だったが。

 

「古銭」のアリバイ崩しは、鬼貫警部の一つ一つを思い出す粘り強い頭から解けてくる。

あらかじめ用意された日記、アリバイ証人が日記をつけないことも織り込み済み。田舎の商店街が閉まる時間も味方につける。
だが、天候を操縦することはかなわなかった。

 

兵庫県に「餘部」という駅が二つあるとは知らなかった。
一つはお馴染み(?)「あまるべ」だが、もう一つ「よべ」と読ませる。

この二つの駅も使ったアリバイづくり。
それから、わざわざ人を使ってのアリバイづくりもあり、かなり入り組んだ設定。
冒頭の釣りいけでの話がどう繋がっていくのかと思ったが、見事に取り入れてある。

ま、実際には難しいことだが。

 

最後の【首】は、【誰の屍体】とほぼ同じ遺体識別不可能化。

声だけで相手を判断する人の証言を逆手に取ったアリバイづくり。
しかし来たのが晴眼者だった場合は、どうしたのだろう?

 

戦後になったとは言え、「職業婦人」に対する風当たりもきつかった頃、婦人記者や女探偵として活躍しているのを見るのは楽しい。
あ、閨秀画家がもそうかな?(謎の疑問符)

 

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2022.04.13

グリコ、ビスコ、パピコ…「3文字」で戦った 江崎グリコの100年

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グリコ、ビスコ、パピコ…「3文字」で戦った 江崎グリコの100年



江崎グリコが、創業100年を迎えるらしい。

子どもの頃から馴染みのあるグリコだが、創業者の理念がこもっているというキャラメルは、「おまけ」に気に入ったものがなかったのと、少々小粒だったせいであまり買わなかった。

あの誘拐事件では、当地のローソン店頭に問題の商品が置かれていたということで、例の立て看板が長い間駅前に置いてあった。

リンク先の記事にある「3文字と画数が8つ」というこだわりは、初めて知った。

高級ポッキーというのがあるのか。かなりお高いようだし、お試しはどうしようかな?

昨今は健康食品にも力を入れているとかで、あっ、自分でも「テアニン」を飲んでいた!

 

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2022.04.12

椹野道流【最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華】

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著者:椹野 道流
価格:528円
カテゴリ:一般
発売日:2015/01/24
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-102057-9

人の優しさと美味しいごはんに癒される、泣けるお料理青春小説

 

今回は、小説家淡海がメインの話。淡海は、前回夜中の出前を頼んできた人だ。もっと年がいってるかという印象だったが。

自分の小説家がドラマ化される収録現場を見るために、上京していた淡海。
終わってから編集者にランチに誘われる。「凄い冷やし中華」を食べさせる店と聞いて、淡海は冷やし中華は事情があって食べられないと断る。

これが本書のテーマの一つになる。

海里の弟分だったのが「ばんめし屋」に来る。
それをつけていた週刊誌記者にフォーカスされ、ばんめし屋はある朝芸能記者やレポーターに囲まれる羽目になる。

ようやく窮地を脱してからも、しつかい雑誌記者に客として来られ……。
あげく、夏海の過去にも触れられ、かれは危うく暴力をふるいそうになる。

その苦境を救ったのが、淡海だった。
淡海の生い立ちにも、ここで触れられていく。

一方ある文化センターで朗読について講義をしていた淡海の教え子たちが、終わってからグループを立ち上げ、発表会まで開くという。

その舞台指導を頼まれた海里は、久しぶりに舞台時代を思い出して生き生きと教える。

その稽古場に現れた幽霊。今回は随分遅く、7割ほど進んだところでの初登場だった。

やがてばんめし屋にも現れた幽霊の想いも届き、淡海と冷やし中華との思い出話も解決する。

夏海は時々寝ていてうなされており、それが彼の過去に関係するようだが、彼はまだ語ろうとしない。

まだまだ続きがあるようで、どこまで行ったら色んなことが解るのだろう?
結構面白いが、引きつづき彼らを追いかけるかどうか、しばらく時間を置こう。

 

当日追記

【最後の晩ごはん 7 黒猫と揚げたてドーナツ】(17.02.12)

【最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵】(22.04.02)

【最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華】(22.04.12)

 

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2022.04.11

新年度のダイアリー

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新年度と言ってもすでに旬日が過ぎてしまった。

プライベートで使う1月始まりのダイアリーではなく、4月始まりのダイアリー。

昨年は試行錯誤しながら、EDITの丁度いい使い心地のものを見つけた。

ところが、何故か今回は何度探しても見つからなかった。
仕方なく又ウロウロと探し回り、結局クオバディスのエグゼクティブに戻った。

かなり長い間使ってきたのを、もう少し小ぶりでと思って先のEDITに変えたのだが、やはりこれになったか。

しかし残念なことに、お気に入りだったカバーも処分してしまった。
カバーだけ残すことも検討したのだが、どう考えても使わないものを置いておくのはやはり変だ。と、早まった(!!)のだった。

カバーだけでも高いので、今回はカバー付きでがまんする。

 

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2022.04.10

堂場瞬一【共謀捜査】

Photo_20220325165601著者:堂場瞬一
価格:1,056円
カテゴリ:一般
発売日:2020/12/18
出版社: 集英社
レーベル: 集英社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-744186-4

警察官僚を拉致、首謀者は誰か? 意想外にして壮大な捜査が始まる──。 正義に命を懸けた刑事たちの活躍を壮大なスケールで描く。

 

第一部 三つの事件

その一

紹介文にもあるように、リヨンで警察官が拉致される。かれは新設される国をまたいでの警察組織のキャップだった。
凜は彼とともに、リヨンに赴いている。

その二

一方東京で発生した殺人事件がらみで、神谷が警察庁トップスリーから直々に呼び出されて、ある特命を受け持つことになる。
以前【検証捜査】で一緒だった埼玉の桜井や福岡の皆川も呼び出されていた。
これには【凍結捜査】で取り逃がしたロシアマフィアの影が見える。

その三

そして大阪では、証拠物件が消えるという事件が。
定年退職して今は警察博物館のようなところの館長をしている島村だったが、この件に首を突っ込み始める。

第二部 渇き

第三部 騙す

事件はそれぞれ、少しずつ少しずつ進展していく。

最終章、まさに「騙す」というひどい行為があり、神谷の怒りはもっともだ。
上層部というのは、部下をこんなにも翻弄していいのだろうか。行動だけでなく、精神をもズタズタにして。

 

それにしても、他の作家の場合でも言えることだが、神奈川県警というのはこんなにいい加減なところなのだろうか?
ひょっとしたら、名誉毀損では?

 

関連記事

【検証捜査】(07.07.15)
【複合捜査】(17.09.15)
【時限捜査】(19.11.26)
【共犯捜査】(19.12.03)
【凍結捜査】(19.11.06)
【共謀捜査】(22.04.10)

 

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2022.04.09

「事件記者」

20120408-143207

先の【悲劇への特急券】(22.04.07)収録の一篇【鉄道公安官】の著者は、島田一男だ。

島田一男と言えば、テレビドラマの「事件記者」を思い出す。
東京の新聞社三社の記者たちの、「抜いた、抜かれた」「スクープ」を話題にしたドラマだった。
メインの新聞社のキャップ役永井智雄と同じ社にいる滝田裕介は俳優座だった。
他にも、園井啓介とか原保美や大森義夫も。

ライバル社の清村耕次もよかった。
少々ドジな役の山田吾一も、とぼけた味が面白かった。

もっと以前、少女雑誌には「香川先生」という探偵ものがあった、主役はその妹ルミ子という名だった。

島田一男が鉄道公安官ものを書いているとは、かなり後年になって知ったことだが。

 

画像はちょうど10年前。先日の画像とほぼ同じ場所。この頃はまだ若木だった。

 

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2022.04.08

横溝正史・島田一男・井沢元彦・島田荘司【悲劇への特急券】

Photo_20220331120901

著者: 横溝正史・島田一男・井沢元彦・島田荘司
価格:715円カテゴリ:一般
発売日:2021/02/10
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-52447-5

昭和の文豪や現代を代表する作家たちが紡ぐトリックと謎解き。その妙が存分に楽しめる一冊。

 

収録作

探偵小説 横溝正史
鉄道公安官 島田一男
不運な乗客たち 井沢元彦
ある騎士の物語 島田荘司

 

【探偵小説】

招待されたとある別荘からの帰途。列車が遅れるのでやむを得ずホームの待合室で待っている3人。
その内の一人は探偵小説作家で、次の小説の構想を他の二人に語る。

待合室の隅には具合の悪そうな二人連れがいるだけ。
ここである程度ネタバレが予想できるのだが。

作家が構想中の小説は、その町で起きた実際の殺人事件を元にしている。
そして想像した犯人は当たっていて、「その後」があった。

横溝正史というのが、ちょっと意外だった。

【鉄道公安官】は、文字通り島田一男の鉄道公安官ものの一篇。

話が二転三転して、少々ややこしかった。
裏切る探偵、偽者登場など。

自動車オイルの能力が二倍になる方法を研究している、大学助教授。
そして彼は、それを石油会社に売り込もうとしている。
その彼が、夜行列車「出雲」から姿を消した。

「自動車オイルの能力が二倍になれば、この研究を独占した石油会社は大きな利益をつかむ……」のではなく、
「一キロ走る油で二キロ走るようになれば、油は半分しか売れない」というのが、面白かった。

また、大阪を走る「オート三輪」もなつかしい。


【不運な乗客たち】

ここに出てくる探偵役 南条は、著者の他の作品にも登場するのか?ワトソン役の新聞記者久保田や、香川警部も常連?

何とも奇妙且つ細心の計画で行われた殺人事件。

冒頭、この「事故」で犠牲になった河本が、いつもおなじ電車に乗るサラリーマンらしき男性が、その日に限って乗ってこなかったことをちょっと訝る。
そしてこれが大きな伏線だったのだが、そのことは死んだ河本以外にはとうとう判らずじまいに終わる。

骨董屋の南条か。別の作品も読んでみたいな。

【ある騎士の物語】

島田荘司だ!そして、御手洗もの。

トリックは面白いが、かなり無理があるような。

線路での往復は可能でも、タイヤの取り付け・取り外しの時間はかなり難しそう。

 

以上、本書はミステリー、じゃない「探偵小説」の大御所ばかり集めた秀作だった。
【悲劇への特急券】というタイトルは、「特急券」を使うという意味ではなく、「悲劇へまっしぐら」ということだった。

 

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2022.04.07

落花さかん

20220406-111207

昨日ようやく、近場の桜を観てきた。

「桜切るバカ、梅切らぬバカ」のたとえ通り、ここは何故か数年前から枝の伐採が進み、年々ショボくなっている。

四季の花々に恵まれた我が国であるが、やはり「桜」は特別だ。

 

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

業平の歌だが、まさにそのとおりだ。

さくら          070405cherry1

 

↑ は、2007年の4月6日。

 

20220406-111600 

こちらは、今日のもの。
ほぼ同じ場所だが、今年の方が枝が伸びていない。

左側が少しかすんでいるのは、iPhoneのカバーが取れかけてそれがカメラの上にあるから。

谷崎潤一郎の【細雪】で、姉妹揃っていつまでこの光景を見ることが出来るだろうか、と言った記述があったが、そういう想いは強烈だった。
今年も桜の下を歩くことが出来た、うれしい!

 

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さくらさくら(070406)

 

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2022.04.06

金子由起子【コンパクト台所術】卒業

Photo_20220330104301

著者:金子由希子
価格:1,430円
カテゴリ:一般
発行年月:2011.10
出版社: SBクリエイティブ
利用対象:一般
ISBN:978-4-7973-6464-4

 

台所をリフォームした。といっても水回りだけだが。

 

そこで本書を再読。

そもそもリフォーム前にその時あるものを全部撤去する必要があり、一時的に他の場所へ移動させた。
そしてかなりの量、粗大ゴミに出した。娘に譲ったものもある。最も娘も以前は何でも持って帰っていたのが、最近は「使わないから要らない」というようになった。進歩だ!

で、「戻すときには最小限のものを」と決意したのだったが、またぞろ「これ使うかも」で残っているものも多い。

そんな時の指南書にと思って再読した本書だったが、あまり参考にならなかった。
少々古い情報なのと、著者の台所環境とは違いすぎたからかもしれない。

 

関連記事

金子由希子【コンパクト台所術】(15.04.17)

 

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2022.04.05

キッチン プチリノベ

20220130-084612

1月下旬、キッチンの水回りだけ入れかえた。

↑ は終了後の次の朝。まだ保護用のテープが貼ってある。

「白」というのはかなり冒険だったが、元からある「トースター」「炊飯器」「小鍋」「ポット」とも違和感はない。

反対側には食器棚があるがダイニングに置いているので、作業場は幅120センチほどあり、ゆったりしている。


        

↑   後日、ダイニング側と洗面所側から見たもの。

 

丸4日間、作業の方が出入りしていて、臭い対策で玄関も空いている時間があった。

2月に入って発熱し、「すわっ」とばかりに発熱外来へ。
検査後の二日間、かなり心配だった。

結果は電話で知らせていただけ、陰性だったのでホッとした。
きっとかなり疲れて風邪をひいたのだろう。

 

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2022.04.04

木皿泉【木皿食堂】

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著者:木皿泉
価格:713円
カテゴリ:一般
発売日:2016/05/12
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-71452-4

伝説のドラマ『すいか』以降、その作品世界が熱く支持されている夫婦脚本家・木皿泉。何気ない日常が愛おしくなるエッセイや、創作への熱い情熱が伝わる羽海野チカとの対談をはじめ、貴重なロングインタビューやシナリオなどを、一冊にギュッと収録!

 

【夕べのカレー、明日のパン】を読んで著者に会いたくなって(?)本書購入。
著者はご夫婦で、元々脚本家である。

表紙絵は、本書のエッセンス(というかそのもの)が重箱にぎっしりと詰まっているというもの。

木皿泉というペンネームは、夫婦二人分。夫君の名前「和泉」から来ている。
本書で解ったのだが、和泉さんは病気で半身不随である。自分では動けない。

役割分担は比較的はっきりしていて、夫君がアイデアを出して細君が文章にするというタイプ。
勿論合議制でもある。

名前だけは知っている、【のぶたで。プロジュース】の脚本を書かれていたのだった。原作も評判だったらしい。
ほかに「すいか」というドラマの話も。

インタビューでは、カレーやパンの話題も出ていて、「カレーは夕食」「パンは朝食べるもの」といったことがかなり熱心に語られていた。
この時点(2012年)では、まだ著者初めての小説【昨夜のカレー、明日のパン】は執筆されていない。

インタビュー以外にも、神戸新聞の連載ものなど、「関西人やなぁ」というところもあって、一緒に笑える。

 

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2022.04.03

無理な早起きは三文の損に

20170406-104404

無理な早起きは三文の損に。東京医科大が朝型/夜型と生産性に関する研究結果を発表

 

何とも心強い記事だこと!

「朝方・夜型を後天的に変えるのは難しい」とある。

統計的には、「0時過ぎに寝て8時ごろに起きるのが自然な睡眠リズム」の人が一番多いのだとか。
これは、いい!
だが、日によっては8時頃には出かけなければならない日もあるし、起床時間は一定の方がいいとも言う。

夜型の人は、「1時30分以降に寝て、9時30分以降に起きる」パターンを言う。

また「22時30分頃に寝て、6時30分以前に自然に起きる人も少数ながら認められる」のだとか。

これらのデータを分析した結果は、「遅寝(夜更かし)」と「早起き」が生産性低下に関係しているということになるらしい。
「ならば生活習慣を変えればいい」ということになりそうだが、上記のようにそれは難しい。
この0時過ぎ就寝・8時頃起床というのは、自分にとっても望ましい。それで毎日過ごせるなら言うことなしだ。

 

しかし早起きして9時頃までに主なルーティンを済ますと、午前中の時間が確実に充実することは確かだ。

 

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2022.04.02

椹野道流【最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵】

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著者:椹野 道流
価格:528円
カテゴリ:一般
発売日:2014/10/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-102056-2

ねつ造スキャンダルで活動休止に追い込まれた、若手俳優の五十嵐海里。全てを失い、郷里の芦屋に戻った彼は、定食屋の夏神留二に救われる。彼の店で働くことになった海里だが、とんでもない客が現れ……

 

その「とんでもない客」は、比較的早くから現れる。

海里も夏神も、霊感があるようだ。

合間に海里のたどってきた話を入れつつ、彼が次第に店に馴染んでいき、髪も黒く戻してカットしたりする。
もう、「五十嵐カイリ」と似ているねとは言われても、本人だとは気づかれなくなった。

幽霊が自分のファンだったと知ってから、彼を成仏させるため、二人は色々努力する。

あ、二人ではなかった。海里が助けた(拾ってきた)ロイドめがね(の精)も、アドバイスをくれる。

このロイドめがね君、元の主の影響か非常に礼儀正しい。彼は海里に付いた「付喪神」だ。

と、色々あり得ない話を盛り込みながら、なかなか楽しい話だった。

次の巻もunlimitedだったのでダウンロードしたのだが、全部で7巻もあるし、最後までは読まないだろうな。

 

関連記事

【最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵】(22.04.02)

【最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華】(22.04.12)

 

【最後の晩ごはん 7 黒猫と揚げたてドーナツ】(17.02.12)

 

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2022.04.01

3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:4876
ナイス数:2503

旅の絵本2(改訂版) (安野光雅の絵本)旅の絵本2(改訂版) (安野光雅の絵本)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-acb3b1.html
次の国に移りました。
読了日:03月31日 著者:


ひとり旅日和 (角川文庫)ひとり旅日和 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-fb3e03.html
主人公の名前「日和(ひより)」は、タイトルの「ひとり旅日和」と掛けられています。
「いい日和」というより、「だんだんいい日和になっていった」ということかもしれません。
読了日:03月30日 著者:秋川 滝美


高校殺人事件 (光文社文庫)高校殺人事件 (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-5e692f.html
清張には珍しく高校生向けの本です。
読了日:03月29日 著者:松本 清張


憧れの女の子 (双葉文庫)憧れの女の子 (双葉文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-89123a.html
授かる前の命の性別を選択したいとは、ひどく不遜なことに思えます。
読了日:03月27日 著者:朝比奈 あすか


歪 捜査一課・澤村慶司 「捜査一課・澤村慶司」シリーズ (角川文庫)歪 捜査一課・澤村慶司 「捜査一課・澤村慶司」シリーズ (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2014/03/post-b023.html
捜査一課・澤村慶司シリーズ第2弾で、随分前に読んでいたのでした。再読になります。
読了日:03月23日 著者:堂場 瞬一


ランチ酒 おかわり日和ランチ酒 おかわり日和感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-b77920.html
ランチが一日の最後の食事で、だから「お酒付き」という発想が面白いですね。
堪能して帰宅し、眠りにつく毎日なのです。暮らしでは色々悩みを抱えながらも……。
あ、又間違えました。これは続編のようです。読んだのは最初の一巻でした。
読了日:03月21日 著者:原田ひ香


昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-c9dbf1.html
遺された家族がけじめをつけるには……
読了日:03月19日 著者:木皿泉


山桃寺まえみち (PHP文芸文庫)山桃寺まえみち (PHP文芸文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-a69b68.html
登場人物たちのセリフが下品で、少し気持ち悪くなったりしました。
読了日:03月17日 著者:芦原 すなお


天国からの宅配便天国からの宅配便感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-eb709b.html
こんな宅配業者があったら、誰かに何かを託したいと思いますか?
読了日:03月15日 著者:柊サナカ


おばさん探偵 ミス・メープル 薔薇窓ホテルにて (小学館文庫キャラブン!)おばさん探偵 ミス・メープル 薔薇窓ホテルにて (小学館文庫キャラブン!)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-3887d8.html
読んでから日が経ってしまって、3巻までの中身がごちゃ混ぜになってしまいました。

 

読書メーターの書評も、1巻目はたくさんありましたが、2巻目・3巻目になるとだんだん減って来たような気がします。
読了日:03月14日 著者:柊坂明日子


料理歳時記 (中公文庫)料理歳時記 (中公文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-63058e.html
まさに、おふくろの味総集編です。
読了日:03月13日 著者:辰巳 浜子


わるい風~鬼貫警部事件簿~ (光文社文庫)わるい風~鬼貫警部事件簿~ (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-92d6dc.html
主に鬼貫警部ものですが、一篇だけ私立探偵が出てきました。

読了日:03月11日 著者:鮎川 哲也


新・寝台特急殺人事件 (文春文庫)新・寝台特急殺人事件 (文春文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-ef6bd6.html
【寝台特急殺人事件】と間違えて登録してしまったので、慌てて読んだものです。実際には「再読」ではありません。
読了日:03月11日 著者:西村 京太郎


寝台特急(ブルートレイン)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~ (光文社文庫)寝台特急(ブルートレイン)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~ (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/08/post-4469.html
こちらが読んで方の本です。
読了日:03月10日 著者:西村 京太郎


おばさん探偵 ミス・メープル 銀座発23時59分シンデレラ急行 (小学館文庫 C ひ 2-2 キャラブン!)おばさん探偵 ミス・メープル 銀座発23時59分シンデレラ急行 (小学館文庫 C ひ 2-2 キャラブン!)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-3887d8.html
最初が面白かったので、ついポチッと。
読了日:03月08日 著者:柊坂 明日子


新・寝台特急殺人事件 (文春文庫)新・寝台特急殺人事件 (文春文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/08/post-4469.html
読んだのは17年の12月だったのに、登録していませんでした。
読了日:03月08日 著者:西村 京太郎


わるいうさぎ (双葉文庫)わるいうさぎ (双葉文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-d43458.html
実は最読本ではないのだが。勇気ある「わるいうさぎ」に乾杯!
読了日:03月07日 著者:中島さなえ


旅の絵本 全10冊 (安野光雅の絵本)旅の絵本 全10冊 (安野光雅の絵本)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-f76e3e.html
思い切って全部買ってよかったです。1冊ずつ堪能する予定です。
読了日:03月06日 著者:安野 光雅


軽井沢殺人事件 (角川文庫 う 1-15)軽井沢殺人事件 (角川文庫 う 1-15)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-222588.html
記録にも記憶にもありませんが、再読のようです。
読了日:03月05日 著者:内田 康夫


ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 (集英社オレンジ文庫)ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 (集英社オレンジ文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-5e844c.html
本文中で出てきた「小倉トースト」を作ってみました。とてもおいしゅうございました。
読了日:03月03日 著者:小湊悠貴

読書メーター

 

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クレジットカード考

20180331-142352

というほどのことではないが、家計管理だとか節約系の本やブログでは、クレカをひどく悪者扱いしている。

生活費は現金に限ると!

しかし、諸外国に比べてキャッシュレス化があまり進んでいない日本では、オリンピック前には必死でカード類の利用を呼びかけられていたような。

そろそろ、「使うな」ではなく、上手なカード類の使い方を示す方が現実的なのではないだろうか?

 

画像は、4年前の今日。ここの桜は、年々ショボくなっていく。

 

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