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2022.04.30

五木寛之【捨てない生き方】

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著者:五木寛之
価格:1,000円
カテゴリ:一般
発売日:2022/01/27
出版社: マガジンハウス
利用対象:一般
ISBN:978-4-8387-7501-9

「マガジンハウス新書」の第1回配信本

「絶賛断捨離中」の自分ではあるが、これがなかなか進まない。

本書を読んで思った。
自分の中では、やはりこの著者のような生き方が性に合っているのではないかと。

山下ひでこさんが、『四の五の言わずにすてなさい』と仰ったとか。
ちゃんと断捨離するには、それくらいの覚悟がいるのだろう。

いくら「シンプルライフ」や「ミニマリスト」の本を読んでも一向に実践に結びつかないのは、体の芯に本書で言う「記憶」が強くしみこんでいるからではないだろうか。

人間関係も、次第に捨てていくのはある意味しかたないことであろうが、それはまた、非常に寂しいことでもある。

 

最近よく、昔の知人の夢を見る。
また、直近のことは即忘れるくせに、子ども時代のことを不意に思い出すことも多くなった。

モノを捨て去ってすっきりしてしまおうという生きかたは、モノに執着しないという、それはそれで潔い生きかたでしょう。しかし、考えかたによっては、逆に〈捨てる〉ということに執着している生きかたと言えるかもしれません。

そう、その通りだと、納得したのだった。

ものに執着するのは「生活上の問題」ではなく、「心の問題」なのだ。

「それでも」と葛藤しつつ、毎日が暮れていく。

たとえば孤独死といったことに対しても、寂しい、辛いではなく、結構なことであると考える。そういう方向に切り替えることが必要だろうと思います。

やはりまだ、こういう心境にはなれない。

 

もう少し続きがあって、

アルツハイマー病には、回想療法が効くのだとか。
『モノが身のまわりにあることで、モノから記憶が引き出されるように』なるのだという。

いや、言われなくても「回想療法」、自分でもしている(苦笑)。
『回想療法だと思って聞いてね』などと免罪符を自分で作りながら……。

 

 

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