« 新年度のダイアリー | トップページ | グリコ、ビスコ、パピコ…「3文字」で戦った 江崎グリコの100年 »

2022.04.12

椹野道流【最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華】

Photo_20220326215301

著者:椹野 道流
価格:528円
カテゴリ:一般
発売日:2015/01/24
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-102057-9

人の優しさと美味しいごはんに癒される、泣けるお料理青春小説

 

今回は、小説家淡海がメインの話。淡海は、前回夜中の出前を頼んできた人だ。もっと年がいってるかという印象だったが。

自分の小説家がドラマ化される収録現場を見るために、上京していた淡海。
終わってから編集者にランチに誘われる。「凄い冷やし中華」を食べさせる店と聞いて、淡海は冷やし中華は事情があって食べられないと断る。

これが本書のテーマの一つになる。

海里の弟分だったのが「ばんめし屋」に来る。
それをつけていた週刊誌記者にフォーカスされ、ばんめし屋はある朝芸能記者やレポーターに囲まれる羽目になる。

ようやく窮地を脱してからも、しつかい雑誌記者に客として来られ……。
あげく、夏海の過去にも触れられ、かれは危うく暴力をふるいそうになる。

その苦境を救ったのが、淡海だった。
淡海の生い立ちにも、ここで触れられていく。

一方ある文化センターで朗読について講義をしていた淡海の教え子たちが、終わってからグループを立ち上げ、発表会まで開くという。

その舞台指導を頼まれた海里は、久しぶりに舞台時代を思い出して生き生きと教える。

その稽古場に現れた幽霊。今回は随分遅く、7割ほど進んだところでの初登場だった。

やがてばんめし屋にも現れた幽霊の想いも届き、淡海と冷やし中華との思い出話も解決する。

夏海は時々寝ていてうなされており、それが彼の過去に関係するようだが、彼はまだ語ろうとしない。

まだまだ続きがあるようで、どこまで行ったら色んなことが解るのだろう?
結構面白いが、引きつづき彼らを追いかけるかどうか、しばらく時間を置こう。

 

当日追記

【最後の晩ごはん 7 黒猫と揚げたてドーナツ】(17.02.12)

【最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵】(22.04.02)

【最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華】(22.04.12)

 

|

« 新年度のダイアリー | トップページ | グリコ、ビスコ、パピコ…「3文字」で戦った 江崎グリコの100年 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 新年度のダイアリー | トップページ | グリコ、ビスコ、パピコ…「3文字」で戦った 江崎グリコの100年 »