藤岡みなみ【ふやすミニマリスト】
正式な書名は【ふやすミニマリスト 1日1つだけモノを増やす生活を100日間してわかった100のこと】
著者:藤岡みなみ
価格:1,485円
発売日:2021/12/21
出版社: かんき出版
ISBN:978-4-7612-7574-7
100日間、所持品ほぼ0からはじめて「1日1つアイテムを取り出す」という決まりで生活しました。
例えるなら、無人島で暮らして人間らしさを取り戻した100日間の記録、みたいなものです。
思いがけず、楽しい本だった。
大体この手の(ミニマリスト)関係の本は、
「こんな暮らしをしています。いいですよ。それでは方法を」といったものが多く、大体は素人の文章で誤字も多く薄っぺらだ。読んでいてそれこそ「ときめかない」。
本書は文章もさりげなく、そして洒落ていて楽しかったのだ。
著者が心動かされた「100日間のシンプルライフ 」は、さわりだけを見た。
体験できたら面白いだろうなとは思ったが、自分には縁がなさそうだった。
それを著者は、本当にやってのけたのだった。
元ネタでは、倉庫を借りて毎日そこまで(公道を通って)一日一つずつものを取りに行くのだったが、さすがにそれは……。
で何をなさったかというと、住まいを一部屋借りて、自宅から毎日一つだけものを持ってくるという生活。
そして、最低限の「必需品」というか、最低限の「ルール」を作っていくつかの初期装備だけは用意しておくことを許し、徐々に必要なものを「ふやして」いく。
まずは目次をながめて、そのチョイスに色々ビックリ。
それでも中身を読んでみて、著者の「選んだ理由」が面白かった。
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