横尾忠則【本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた】
著者:横尾忠則
価格:924円
カテゴリ:一般
発売日:2017/07/19
出版社: 光文社
レーベル: 光文社新書
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-03997-4
横尾忠則さん、人生で初めての書評集:
「この本の中に、僕の考えてきたことがすべて入っています」
(横尾さんコメント)
表紙は、例によってちょっとサイケなご自身の絵。
1ページめくると、見開き(多分)両ページに渡って積み上げた本がある。
「本を読むのが苦手」とおっしゃるが、どうしてなかなかスゴイ本を読んでいらっしゃる。
ジャンルごとに分かれていて、「死・生・今」には石内都の「フリーダ 愛と痛み」やヘッセの【シッダールタの旅】などが。
続いて「からだ」と「こころ」で【「病は気から」を科学する】といった本が選ばれている。
そして「トップスター」というジャンルでは、【レディー・ガガ メッセージ】や【高倉健インタヴューズ】といったちょっと柔らかめのもの。
「わがまま・あるがまま」という括りでヘッセの【わがままこそ最高の美徳】や【原節子 あるがままに生きて】といったちょっとのぞき見的な本もある。
「遊び・自由・ユーモア」では文字通り「梅棹忠夫、語る】という自身の著や【老々と哲学】の梅棹忠夫を持って来て遊ぶ。
「天才・狂気」には【失われた天才】を持って来て、まったく違うが紙一重であるスゴイ人を語る。
といった風に、さまざまなジャンルの本を、それこそさまざまな角度から自由に語っておられる。
そういえば、朝日新聞で書評委員を務めていらっしゃるのだった。いつも「読んでみたい」と思わされるような書評が載っている。でも、難しそうとも。
いや、朝日の書評そのものだった。
残念ながら知っている本は少なく、自分の理解からはほど遠そうだ。
著者が大好きな猫についての本は、興味深いものが多かった。
猫好きの保坂和志など、クスリとしてしまう。
いずれも短文での紹介で、高橋たか子さんの【過ぎ行く人たち】はぜひ読んでみたいと思った。
「昭和の記憶」にある【「講談社の絵本」】と【昭和の流行歌物語】も、読みたい本リストに加えた。
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