古典部シリーズ
米澤穂信の作品に、古典部シリーズというのがある。
最初に手を取ったのは【遠回りする雛】で、これですっかり虜になった。
そのあと次々とシリーズを読み進め、この部の4人が大好きになった。
なかでも名家の生まれで少し天然な千反田えるが、かわいい。頭もいいのだが、どこか抜けている。
しかし事件のきっかけをつかむのは、ほぼ彼女だ。
『わたし、気になります』というセリフから、あとの3人もそれに引き込まれていく。
最初に戻って【遠回りする雛】だが、名家の令嬢千反田えるが生きている雛になり、その従者のひとりが奉太郎だった。
その「雛の道中」は、まるで絵に描いたよう。
全部読み終わったときは、何だか虚脱感があった。
著者も力を入れてらしたようで、【米澤穂信と古典部】という本でこれを7巻目としてシリーズの締めくくりにしておられる。
シリーズ全7巻は、以下の通り。
1.【氷菓】
2.【愚者のエンドロール】
3.【真実の一〇メートル手前】
4.【遠回りする雛】
5.【ふたりの距離の概算】
6.【いまさら翼と言われても】
7.【米澤穂信と古典部】
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