仁木悦子【黒いリボン】
著者:仁木悦子
価格:462円
カテゴリ:一般
販売開始日:2016/03/18
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
ISBN:978-4-04-145411-4
ある日知人のリサイタルの切符を売り歩いていた音楽大2年の仁木悦子は、かつて先輩の家で何度か会ったことのある有田絵美子に呼び止められた。今は国近という姓に変っている彼女は、悦子が事情を話すと切符を買ってくれた上、家族にも奨めてみるというが……。
何故か短編集だという思い込みがあったが、実際は長編だった。
悦子が友人の友人のコンサートの券ををはこうとしているときに、偶然その先輩の友だちと出会う。
協力してくれるという彼女に付いて、家を訪れる。
何とも奇妙な家で、彼女の夫は息子を疎んじている。
その代わりというか、娘は溺愛している。
そんな中、息子の誘拐事件が起きる。
家には夫の弟妹も同居しており、彼女の姉もよく訪れてくる。
その内に殺人事件が起きる。
そして悦子の兄、雄太郎の出番となる。
登場人物は少ないのだが、色々錯綜していて一筋縄ではいかない。
自分の子ではないのではと疑う夫が哀れでもある。
「黒いリボン」は、何を象徴していたのだろう?
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