松尾由美【嵐の湯へようこそ!】
著者:松尾由美
価格:836円
カテゴリ:一般
発売日:2021/12/21
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-111781-1
ご町内の謎解き、承ります!
凝り固まった心と体がゆるゆるほぐれる、温かい日常ミステリ。
何と、今回は姉妹探偵。こういうのは初めてじゃないかな?
著者も、多分初めて。
両親が亡くなり、残されたのは姉妹ふたり。
姉は大学を出て会社勤めをしているが、事業が縮小され在宅での仕事ならあるという。
妹は心が繊細で、殆ど学校へ行けず、主婦業(?)をしている。
小さな貸しアパートで、それでも大家さんがいい人で、二人肩を寄せ合って暮らしてきた。
その大家さんが施設に入って代が変わり、これまで通りの暮らしが難しくなった。
そういう悩みを抱えながら墓参りをした帰りのこと。
呼び止められた弁護士から、意外な話を聞かされる。
まったく知らなかった叔父(母の兄)がいて、その叔父が遺産を残したという。
その遺産というのが、「嵐の湯」という銭湯を経営すること。
姉が番台に座り、人見知りをする妹は別の家で家事を担当している。
また、実質的な銭湯の運営は以前からいた外国人の兄妹が担っている。
表紙カバーの銭湯の絵が素敵だ。
叔父は入浴客が持ち込む謎を解いてくれていたようで、二人は当初頼りなく思われていた。
それが常連さんのちょっとした謎を解いたことで、二人は受け入れ初めてきた。
そうこうしているうちに、自分たち自身のことが持ち上がり……
後半は結構「あやかし」というか、現実にはあり得ないことで、この手の話には少々食傷気味だったのであまり乗れなかった。
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