2022.07.31
2022.07.30
今野敏【任侠浴場】
- 著者:今年度
価格:792円
カテゴリ:一般
発売日:2021/02/25
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
サイズ:16cm/377p
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-207029-5
義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本雄蔵のもとには、一風変わった経営再建の話が次々舞い込んでくる。それをいつも持ち込む阿岐本の兄弟分・永神が訪ねてきたため、嫌な予感におそわれる日村。案の定、潰れかけた銭湯の債務処理の話を聞いていたはずが、いつのまにか経営再建を手伝う流れに……。
以前このシリーズを読んでメチャメチャ面白かった記憶があるが、すでにシリーズ4冊目だとか。
相変わらずのありえない話だが、今回はやけに「ヤクザ」の折り目正しさについて触れているような気がした。
台貸とは?
そういえば【任侠本屋】で、ヤクザの若者たちが働くことを喜んでいるような記述があったが、今回も阿岐木の道楽とも言える「風呂屋への手伝い」が出来ることを、その三人が喜んでいる節があった。
若いのは4人いるが、それぞれ礼儀正しく、自分とわきまえている。
そしてその「特技」で、風呂屋の危機を救うことになる。
途中「予習」のために道後温泉へ皆で行く。
初めてのことなので、皆の喜ぶまいことか。
そうした一切を、代貸である日村はヤキモキしながらも見守っている。
これらの様子が事実なのかどうかはともかく、著者はどのように取材をなさったのだろうか?
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【任侠書房】(18.09.01)
2022.07.29
土井善晴さん『一汁一菜でよいという提案』(新潮文庫)が第10回 大阪ほんま本大賞特別賞に決定!
土井善晴さん『一汁一菜でよいという提案』(新潮文庫)が第10回 大阪ほんま本大賞特別賞に決定!
出版されたときには、随分思い切った提案だと思った。
しかし、この本に救われたというレビューなど読むと、これまでいかに主婦が「一汁三菜」の呪縛にとらわれていたかがわかる。
元々(というか思うように身体が動かなくなってからは特に)、「丁寧に料理する」ことからはほど遠く、家族もそれを受け入れてくれていた(我慢していた?)のではあるが。
それでも、いささかホッとしたことが間違いない。
「大阪ほんま本大賞」とは、まことにおめでとうございます。
2022.07.28
門倉多仁亜【365日の気づきノート】
著者:門倉多仁亜
価格:1,540円
カテゴリ:一般
発売日:2016/03/25
出版社: SBクリエイティブ
利用対象:一般
ISBN:978-4-7973-8066-8
東京、鹿児島、ドイツを行き来し、各地で仕事をこなし、季節の行事も大切にしているタニアさん。
そのシンプルな暮らしと、凛としたたたずまいは、どんなふうに生まれるのでしょうか?
「気づきノート」と言うが、要するに日記帳。その毎日の欄にある写真がステキだ。
日々のことを割合簡単に記してあるだけだが、暮らしのヒント集にもなっている。
たまにはレシピも載っていたりして、作らないまでも眺めているだけでも楽しい。
また、それぞれの章に合った写真が楽しい。
2022.07.27
2022.07.26
綾辻行人【水車館の殺人】
著者:綾辻行人
価格:902円
カテゴリ:一般
発売日:2008/04/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-276032-4
本格ミステリの復権を高らかに謳(うた)った「館」シリーズ第2弾、全面改訂の決定版!
冒頭は、1年前の惨劇風景から。
山奥の一軒家。ここも、青児が建てたもの。
どこかに趣向が凝らしてあるのだが、それが解るのは事件解決の時になる。
屋敷の外に大きな風車が三基。電力はそれでまかなっている。
また、地下室には焼却機もあり、ここで1年前の惨劇は起きた。
そして1年後の現在。
過去と現在の同じ日を行きつ戻りつ、過去の事件を振り返りつつ、新しい事件が起きていく。
【十角館の殺人】にも出てきた島田潔が、またも探偵役を務める。
顔全体を包むマスク。いつも外さない手袋。しわがれた声。
この辺にヒントがあるなと気づくが、やはりあまり予想外の事件ではなかった。
ここまでunlimittedだったが、「館モノ」はまだまだ続く。
2022.07.25
一田憲子【暮らしの道具の選び方 明日を変えるならスポンジから】
著者:一田憲子
価格:1,078円
カテゴリ:一般
発売日:2021/12/22
出版社: マイナビ出版
利用対象:一般
ISBN:978-4-8399-7844-0
デザイナー、作家、料理家など、さまざまな職業の8人が愛用する
「暮らしの道具」を写真と共に紹介します。
思いがけず、楽しい本だった。
スコッチブライトのスポンジは、昔随分長い間使っていた。
今は著者と同じ、「スポンジは白」にはまってしまった。
本書が楽しかったのは、何でもシンプルではなく、ステキだと思ったものは増やしていってもいいという考え方。
日頃(?)「捨てろ!」「捨てろ!」「モノは少なく」と言われ続けているので(誰に?)、非常に新鮮に映った。
万年筆も随分断捨離したが、ペリカンなんていいよね。
インクもいっぱい揃えたのに。
いろいろ紹介してある中から、幾つかは手に入れるつもり。
2022.07.24
2022.07.23
森沢明夫【エミリの小さな包丁】
著者:森沢明夫
価格:836円
カテゴリ:一般
発売日:2019/06/14
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-108054-2
傷ついた心を癒やしてくれたのは、おいしいごはんとおじいちゃんだった。
森沢明夫の本は、いつも何かしら温かな気持ちになれる。
職場でのいやなこと(だけではないが)のため、エミリは行くところがなくなって、祖父の家を訪ねる。
そこでの祖父は、完全に自立した生活を送っていた。
着いた初日から魚獲りに同行したエミリは、祖父の作ったおいしい料理に感激。
次の日からは、一緒に台所に立つ。
しかしここでもイヤなことは追いかけてきて、やはり永住は出来なかった。
だが来たときとは違い、しっかり自立したエミリだった。
エピローグでの、祖父の独白が潔い。
自由奔放に生きてきた娘(エミリの母)の心情もくみ取れてよかった。
2022.07.22
羽生君 引退
はぶさん と はにゅうくん
どちらも好きなアーティストだ。
その一人、羽生結弦君が引退会見をした。
「記者の目を見て明かした心 羽生結弦が何度も口にしたファンへの思い」(22.07.19)
フィギュアスケートは、特に好きなスポーツではない。しかし、この羽生結弦と町田樹は好きだ。
このような華のある選手は、これまでにもなかったし、これからも生まれるかどうか。
もっともっと、競技を見たかった。
2022.07.21
米原万里【嘘つきアーニャの真っ赤な真実】
著者:米原万里
価格:1,540円
カテゴリ:一般
発行年月:2001.6
出版社: 角川書店
利用対象:一般
ISBN:4-04-883681-1
1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!
米原万里さんの本は、本当に何年ぶりだろう。
そう言えば彼女は、ロシヤ語の同時通訳者だった。
本書は、マリが出会った三人の友人について、三つの章立てで描いている。
1960年のプラハ。それから6年ほど経って、彼女らはそれぞれの理由で故国へ帰るのだが……。
冒頭の[青い空]
これは、ギリシャから来た 実際には、彼女はギリシャに住んだ事はない。
マリが帰国後、
相変わらず下ネタが多いことと苦笑したが、それは本編だけだった。
子どもの頃の成績や態度など、成長後は殆ど関係ないと言える。
次は表題作[嘘つきアーニャの真っ赤な真実]
子どものウソは、本人には自覚がほぼない。心から信じて、口に出す。
大きくなってからの真っ赤な真実とは、当時の情勢とも関係あるのだろう。
そして最後が[]
いずれも、東西冷戦当時の東欧(住民たちにとっては中欧らしい)、そしてソ連と中国の関係。さらに日本の情勢ともからんで、子どもたちが振り回されてしまうのはかわいそうだ。
戦争がいかに残酷なことか、今だからこそ読むべき本だ。
2022.07.20
「抜き作業7月」4日目:紙類
今月は少ないようだが、実はそうでもないのだ。
部屋ごとや場所毎ではなく、あちこちに散らばっている紙類や、一生買わなくて済むタオル・リネン類など、種類別で言えば随分抜いた。
それでも、まだまだ残っている。
紙類は、ほぼ毎日入ってくるカタログ類や広告。
カタログ誌に関しては、電話をしてかなり断った。その際、「サイトで見ているので」というのがコツかな(?)。
しかしサイトからの注文した商品でも、届いたときにカタログが入っていることが多い。
そのサイトでほしかった小さな一つの商品と、それに倍する量の他商品のカタログ。
これにはウンザリして、、もう二度と頼まないぞと思ってしまう。
つまり、逆効果だとおもう。
こういう次第と、古いものを取っておくという癖のせいで、紙類は果てしなくなくならない。
2022.07.19
2022.07.18
アリさん騒動
ちょうど水回り4箇所のお掃除に来て頂く日のこと。
台所にアリがいるではないか。前の日に食べたゼリーの空き容器を洗って伏せて置いてたからかなぁともチラッと思ったが、ゼリーならこれまでもよく食べている。
その間も、アリはどんどん増えるような気が。
近くに巣があるのか?
アリさんは、どこかの引っ越し業者のイメージキャラクター(??)だし、働き者という、あまりマイナスに感じるキャラではないとは思う。
しかし実際に家の中にいると、やはりイヤだ。
息子が「コンバット」とかいう駆除薬があるというので、帰宅時に買ってきて貰うことにする。
さて掃除が終わってみると、業者さんは「始めはいたが、その内いなくなった」と仰る。
それはもしかしたら、洗剤(あるいは薬)のせい?
やれやれ来なくなったかと安心したのもつかの間、夜には出没してきた。
そこで息子が買ってきてくれた薬を置く。これは近くに置いておくだけという薬剤で、アリはなんでも巣に持ち帰るから、その毒物を持って帰って貰って巣ごと全滅させるのだとか。
二三日はまだまだいたが、その内だんだん減ってきて、10日ほど経つと殆ど来なくなった。
先日ヤモリ君が可愛いといったが、それは窓越しに見るからで、この仔が家の中に来るとやはりイヤだと思うだろう。
人間というのは、勝手なものだ。
画像は9年前の山陽路。今や珍しい、レールスター。これ、好きなんだよねぇ。
この日は、佐世保まで行ったのだった。
2022.07.17
綾辻行人【十角館の殺人〈新装改訂版〉】
著者:綾辻行人
価格:946円
カテゴリ:一般
発売日:2007/10/16
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-275857-4
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)
2005年5月に読んでいるが、まったく覚えていない。
エピローグが終わって本文になった途端、エラリイという名が出てきてビックリする。
続いてカーやアガサも出てくる。
こんな始まりだったのか?
物語は、「1日目」から始まって、島と陸のそれぞれが交代で書かれていく。
島で事件が始まってからは、島と陸での真相探しが始まっていく。
お互い、相手(特に島の連中)のことはまったく解らない(ということに)。
事件も終盤を迎え、警察が関わってくる段階で、犯人は自ら名のることになる。
読んでいる者は、この段階でほぼ真相が判るという展開。
登場人物の(作家たちの)名前に注目していれば、ここで「あっ!」となるところだ。うまいなぁ。
プロローグで、犯人が犯行の詳細を書いたメモを入れた瓶を、海に投げ入れる。
エピローグでは、その瓶を彼自身が見つけ、近くにいた子どもたちに上の方にいる島田に渡すよう依頼する。
そこで終わっているが、彼はそのまま海へ向かっていくのではないか。
そして島田は、それを止めようとはしないのだろう。
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◆綾辻行人【十角館の殺人】(05.05.13)
2022.07.16
ドミニック・ローホー【ゆたかな人生が始まる シンプルリスト】
著者:ドミニック・ローホー
価格:693円
カテゴリ:一般
発売日:2015/11/20
出版社: 講談社
レーベル: 講談社+α文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-281623-6
日本でもベストセラーになった『シンプルに生きる』の著者による実践書。
ドミニックさんがあげたリスト項目に導かれ、書きだすだけで、心も持ちものも驚くほど整理され、ミニマリスト的な生き方を実現していけます。
表紙絵に惹かれて、再度購入したもの。
↑ の画像ではない、オレンジ色手帳(ダイアリー?)が描かれた綺麗なものだ。
『いつも手元に置いておきたい1冊』と紹介文にあったが、まさにその通り。
「リスト」は書き込み式では無く、自分への問いかけの形になっている。手持ちのノートに書いていく方式だ。
時折見直して、そして問い直すのがいいのではと思う。
さて、効果やいかに!
2022.07.15
2022.07.14
荻原朔太郎【猫町 他十七篇】
萩原 朔太郎 (著), 清岡 卓行 (編集)
価格:528円
カテゴリ:一般
発行年月:1995.5
出版社: 岩波書店
レーベル: 岩波文庫
利用対象:一般
ISBN:4-00-310623-7
東京から北越の温泉に出かけた「私」は,ふとしたことから,「繁華な美しい町」に足を踏みいれる.すると,そこに突如人間の姿をした猫の大集団が…….詩集『青猫』の感覚と詩情をもって書かれたこの「猫町」(一九三五)をはじめ,幻想風の短篇,散文詩,随筆十八篇を収録.前衛詩人としての朔太郎の面目が遺憾なく発揮された小品集.
実際にはunlimittedで読んだので、十八篇も無くて「猫町」だけだった。
一人称語りで、書き手がある田舎町から徒歩で峠越えをしたときの体験を綴る。
道に迷って、とても洒落た町並みに出てしまう。
しかし幻想だとは自覚していて、何とかそこから逃れたとき、実際に見たのはありふれた田舎町だった。
その体験以前に、自分は時々幻覚?あるいは妄想に陥るようなことが書かれていて、昔の人に言わせれば言わば「キツネに化かされた」のだと。
想像の範囲内というか夢の中などで、こうした体験をすることは誰にでもあるかもしれない。
「猫町」か、行ってみたいなぁ。そこではニャムや昔実家で飼っていたミーやその娘たちに会えるかもしれない。
2022.07.13
2022.07.12
moca【お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした】
著者:moca
価格:1,540円
カテゴリ:一般
発売日:2021/01/29
出版社: 主婦の友社
利用対象:一般
ISBN:978-4-07-446428-9
1日5分、3週間「お片付けノート」をつけるだけで、あなたも「片付けられる人」に変わります!
書いてあることは、他の本とまったく変わらない。
では何故手に入れたかと言えば、「お片付けノート」という言葉に引っかかったから。
これは単純に、メモ帳のようなものでいいから何かノートに、その日「捨てたモノとその理由」を書き出すというもの。
ただ捨てるのと、どう違うのか?
実際には書いてみないと実感できないだろうが、著者曰く『不要品を見つける視力』が身につくとか。
ほんとうかなぁ。
1日5分、3週間「お片付けノート」をつけるだけで、あなたも「片付けられる人」に変わります!
とのことなので、これまで単純に「捨てたモノ」を記録していたのを、モノによっては「捨てる理由」も書いてみることにする。
2022.07.11
2022.07.10
締野凪【今宵も喫茶ドードーのキッチンで。】
著者:締野凪
価格:693円
カテゴリ:一般
発売日:2022/05/12
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-52570-0
心がくつろぐ連作短編集、開店。
ここの店主は「そろり」と言う。曽呂利 新左衛門にあやかっているのか(何を?)、それとも「そろりそろり」と動くからか(そのようには見えないが)。
そろりが工夫した飲み物や料理は、この店を訪れた「心が疲れたお客」たちを癒す。
店名の「ドードー」は、【不思議な国のアリス】にも出てくる絶滅した鳥。この命名の由来は何だろう?
時は2021年。梅雨から梅雨明けの暑い東京が舞台。
おりしも、東京オリンピック開始の時期とも重なる。
「ていねいな暮らし」といえば心惹かれるが、実はそれに振り回されて却って疲れているのではないか?
この第一話は、非常にうなずけるものだった。
「あこがれ」はあこがれのまま置いて行く方がいい。下手に真似する必要はない。
人は人、自分は自分が出来ることがある。
めっきり客が減った店でがんばる店主。気がつけば50代も半ばになっていた。
少ない従業員でやりくりしていたが、バイトの女子大生が神経を病んでしばらく休む。
必然的に店主である小夜子の負担が増え……
という第三話も、当時(今も?)よくある話だったろう。
そして、この小夜子というのが実は……。
と続いていく。
それぞれの話が少しずつつながっているのが面白い、と言えるし、ありきたりとも言える?
2022.07.09
家事代行サービス
先日、「水回り4点セット」というお掃除を頼んだ。
このサイトからは、ほぼ定期的に「お勧め」が来る。
その中に、日常家事の代行というのがあった。
ダスキンでもしているが、こちらはどうだろう?
自分でがんばろうと思っても、体力との勝負だ。
じっさい、「なかなか」どころか「ちっとも」捗らない。
娘が手伝いに来てくれるが、仕事が休みの日なのに申し訳ないなと思う。
ま、そのあと一緒におやつを食べるのを楽しみにしている風でもあるのだが。
息子とは毎日それこそ「思い残すことがないように」色々喋っているのだが、近いとは言え別の家に住んでいる娘とはあまり会えない。
「お試しセット」は、ある意味割高だ。
もしずっと頼む(月2回)のだったら、定期の方がいい。
7月いっぱいのキャンペーンなので、早めに決めた方がいいのだが……。
2022.07.08
小湊悠貴【ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人6】
著者:小湊悠貴
価格:671円
カテゴリ:一般
発売日:2022/06/17
出版社: 集英社
レーベル: 集英社オレンジ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-680454-7
夏を迎えた猫番館に4組のご夫婦・カップルがご来館。それぞれの夫婦のひと時、病める時も健やかなる時も猫番館スタッフがお手伝い。
どうやら、紗良と要との関係は一歩進んだようだ。
紗良の気持ちはもとより、要のちょっとした動作にもそれが出てくる。
さて本編は、さまざまなカップルの暮らしとホテルとの関わりがメインだ。
紗良が最初に勤めたところ。
今もその時の店主を「お師匠さま」と慕い、当時のレシピを再現している紗良。
冒頭作は、そんな昔あった店の前でたたずむ女性から始まる。
まだ売れない女優だった彼女は、そこそこ有名になった現在、この場所を訪れて店が無くなっていることに呆然とする。
偶然来合わせた紗良と知り合いになり……
という展開
今回は紗良がホテルのさまざまな場所に興味を持ち、休憩時間に見学という形で勉強している。
ひょっとしたら、将来のオーナー夫人としての布石か??
最後の「病める時も健やかなる時も」では、泊まり主の愛猫まで登場して、マダムと語り合う。
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小湊悠貴【ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人】(20.10.15)
小湊悠貴【ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人2】(20.10.21)
小湊悠貴【ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人3】(20.11.19)
小湊悠貴【ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人4】(21.09.07)
小湊悠貴【ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人5】小倉トースト(22.03.01)
小湊悠貴【ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人6】(22.07.08)
2022.07.07
「抜き作業7月」2日目:キッチン
先日、「水回りおそうじ4箇所セット」というのを頼んだ。
去年の7月にも頼んでいる。
4箇所というのは、トイレ・風呂・台所・レンジフード。台所はプチリノベからまだ半年経っていないので、レンジフードの代わりに洗面台に出来たらよかったのだが。頼めば出来たのかどうかは、尋ねなかったので知らない。
本当はレンジのお掃除をしてもらいたかったのが、これはダメだった。表面だけとのこと。
やれやれ、レンジは汚れやすくて掃除しにくいのだ。
「抜き作業」は、先月とさほど変わらず。
「この食器、ほぼ使わないよねぇ」と思っても、なかなか捨てられない。
冷蔵庫は色も絞られていて(ほぼ白)いいのだが、野菜室びっしり(しかもお菓子類)はせっせと消費していくしかない。
画像は4年前の丸の内。前日は西日本豪雨のため連泊したもの。この日は汽車の時間まで間があったので、「世界の鉄道展」など観に行っていた。
2022.07.06
越信行【絶景駅100選】
著者:越信行
価格:1,760円
カテゴリ:一般
発売日:2017/11/10
出版社: 山と溪谷社
利用対象:一般
ISBN:978-4-635-24116-8
北から南まで日本全国の絶景駅を厳選、美しい写真と旅情溢れる紀行文で紹介!
当然Kindleではなく、iPadで眺める。
その中に、「越美南線 郡上山田駅」というのを発見して興奮してしまった。
ここは、毎年使っていた駅ではないか。
いや、正確には後に「徳永駅」というのが出来て、そちらの方が祖父母宅に近かったので使わなくなったのだったが。
この駅とこの越美南線が、自分が鉄道好きになった原点のようなものだから。
しかし「越美南線」ということは、本書はいつのものを取り上げているのか?
この駅だけでも、本書を購入した意味があった。
他の駅は、おいおい眺めて行くことにする。
2022.07.05
家計簿再開まで
「再開」ということは、一旦止めたことを意味する。
その「家計簿止めた」はエントリーしていないのに、突然の「再開」記事をば。
結婚以来ずーっっと「婦人之友社」の家計簿を使ってきた。
一時は「マムマム」(だったっけ?)というパソコンソフトだとか、スマホアプリのものも使った。
「婦人之友社」のソフトを使ったこともある。
しかしパソコンソフトはスタンドアローンなので、パソコンを替える度にうっとうしいことになる。
だがやはり「婦人之友社」からは離れがたく、だからと言って紙の家計簿が毎年増えていくのも考えもの。
というわけで、3年ほど前から「kakei+」という「婦人之友社」のウエブソフト(アプリ)を使っている。
これは非常に使いやすくて快適なのだが、貯金取り崩しの扱いが少々やっかいなのが難だった。
もう一つ(この理由が大きいが)、もうそろそろキチンと管理しなくてもいわゆる「お金の出し入れ」さえ掴めていればいいのではとも思い始めた。
で今年の更新月にはもう続けないようにしようとしたのだったが……。
実際の「家計簿再開」は後日あらためて……。
結局、「家計簿止めた」の挫折(??)についてになった(苦笑)。
2022.07.04
【真綿の檻【マイクロ】】
著者:尾崎衣良
価格:121円×3
古風な家で娘として親に尽くし、結婚すれば妻として夫に尽くす。「家」は女の牢獄なのかーー?地味で、人に尽くしてばかりに見える榛花の、本当の人生とは…!?
Twitterに、チラッと出てきた漫画。
表紙にある榛花の姿がボーイッシュでかわいい。
これも、いつも母親に叱られて弟ばかりが甘やかされていた家庭の話。
それぞれが独立して結婚している今は……。
ということで、最初Twitterでチラッと見ただけでは、フルタイムで働きながら家事万端一人でこなす姉を心配している弟の話というミスリードがあったのだが……。
榛花の結婚相手は大学時代の友人で、実は……。
とつづく。
この相手が非常によく出来た人物で、弟のことも見抜いていて妻を守ってくれていたのだった。
『今日の弁当何? 恥ずかしいよ』というのも、取りようが色々ある。これまた、ミスリード。というか、弟に聞かせる判っているセリフ。
一番割を食ったのは、義父母の面倒を見た上で家業の店も守ってきた母だったのかもしれない。
マンガではあっても、面白かった。Amazonでの評価も、非常に高得点だった。
でも、なぜ一冊121円とした三分冊仕立てなのだろう?
2022.07.03
2022.07.02
夏目漱石【行人】
著者:夏目漱石
価格:649円
テゴリ:一般
発売日:2011/01/01
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-101012-0
「他の心」をつかめなくなった人間の寂寞とした姿を追究して『こころ』につながる作品。用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。
ずっと以前に読んでいて中身は殆ど忘れているはずなのに、次郎の友人三沢と精神を病んだ「娘さん」のことと、和歌山での兄嫁との一泊についてはよく覚えている。
【彼岸過迄】の友人もそうだが、どうしてこれら知識人たちはウダウダとつまらないことで悩むのだろう。
【彼岸過迄】の千代子にしても、本作の兄嫁直にしても、特段変な行動をしているわけではない。
これらを解説した論はいろいろあるけれど、男の優柔不断さがもたらす、お互いにとっての不幸でしかない。
妻をも信頼できないとして、あろうことか実の弟を使って妻を試すなど、気の毒としか言いようがない。
妻のセリフに「これでも一生懸命している」というようなことがあるが、本当にその通りだと思う。
自分に必ずしも好意的でない姑や意地の悪い小姑たちに囲まれて、気の抜ける時があるのだろうか。この一見茫洋とした態度は、自分を守るためのものかもしれない。
そして和歌山での「男はいざとなったら案外意気地がない」といった言葉に、ドキッとさせられる。
だがなぜか、本書は好きだ。
大阪や和歌浦あたりの描写も、当時と自分が知っている頃とはあまり違わず、それも親しみを持つ所以だろうか。
2022.07.01
6月の読書メーター
6月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:3440
ナイス数:1806彼岸過迄の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-3648c2.html
後期三部作の第一作目です
読了日:06月29日 著者:夏目 漱石
ディエゴを探しての感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-d2eaed.html
著者が、マラドーナならぬ「ディエゴを探して」アルゼンチンまで行ったというのが凄いです。
読了日:06月27日 著者:藤坂ガルシア千鶴
コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店― (新潮文庫nex)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-d76b0b.html
こんなコンビニが近くにあるといいですね。でも店長はちょっと苦手というか、その取り巻き乙女軍団(おばさん軍団)はキライです。
読了日:06月26日 著者:町田 そのこ
愚者のエンドロール 「古典部」シリーズ (角川文庫)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/09/post-a60aaf.html
古典部シリーズ中の一冊です。「女帝」こと折須の言葉遣いが楽しいです。
読了日:06月23日 著者:米澤 穂信
モノを減らすと幸せがやってきたの感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-28ffa1.html
スッキリとしたお部屋が心地よさそうです。
読了日:06月23日 著者:エリサ
完璧な犯罪~ベストミステリー短編集~ (光文社文庫)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2014/01/post-2175-1.html
実は随分前に読んでいました。
読了日:06月22日 著者:鮎川 哲也
異界のミステリー (絶対名作! 十代のためのベスト・ショート・ミステリー)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-ee8c81.html
このシリーズも三冊目です。山白朝子が乙一の別名だとは、知りませんでした。
読了日:06月21日 著者:山白朝子,近藤史恵,皆川博子,竹本健治
断腸亭にちじょう(1) (サンデーうぇぶりコミックス)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-f038f0.html
壮絶な闘病記です
読了日:06月20日 著者:ガンプ
カラー改訂版 世界一わかりやすい英語の勉強法の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-b81d9c.html
あとは実践あるのみですね。
読了日:06月19日 著者:関 正生
海をあげるの感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-14d5ed.html
沖縄は、本当の意味で返還されたのでしょうか?
読了日:06月18日 著者:上間陽子
嵐の湯へようこそ! (角川文庫)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-cb1870.html
一見ただの銭湯ですが、そこには不思議な物語がありました。主人公の「イケメン好き」には笑ってしまいます。
読了日:06月16日 著者:松尾 由美
寝ぼけ署長 (新潮文庫)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-605a95.html
短いものばかりでサクサク読めました。それにしても、世間というのは、簡単に信じ込んで態度豹変となるのですね。
それも織り込み済みの署長でしたが、何だか寂しいです。
読了日:06月15日 著者:山本 周五郎
鬼の花嫁~運命の出逢い~ (スターツ出版文庫)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-8db3b8.html
マンガでなかったのが、少々残念でした。
読了日:06月15日 著者:クレハ
グルメ警部の美食捜査 2 謎の多すぎる高級寿司店 (PHP文芸文庫)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-1bc9ec.html
今回も、美味しい料理が出てきます。最後の話には、ウルッときました。
読了日:06月12日 著者:斎藤 千輪
おまわりさんと招き猫 あやかしの町のふしぎな日常 (ことのは文庫)の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-c34398.html
その名も「かつぶし町」の「かつぶし交番」に勤める若いおまわりさんの奮闘記です。
ネコが当たり前のように喋ります。
読了日:06月07日 著者:植原翠
見てわかる、断捨離 決定版の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-2d09c1.html
最後の方で出てくる、京の町家に住むご夫婦が素敵でした。
読了日:06月04日 著者:
檸檬の感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/06/post-c6fd8a.html
初めて読んだ若い頃とちがって、色々思うところがありました。
読了日:06月02日 著者:梶井 基次郎
「抜き作業」6月
お仕着せのスケジュールではあまり馴染まないところもあるので、我が家流のスケジュールを立て直すことに。
それに、30分間は長い。15分間にしよう。
下に書いたのが6月の「抜き作業」全部というわけではないが、一応場所毎に記録しておく。
1日目:玄関(22.05.31)
2日目:リビング(22.06.05)
3日目:キッチン(22.06.11)
4日目:クロゼット(22.06.17)
5日目:自室(22.06.21)
6日目:和室(22.06.25)
7日目:洗面所(22.06.27)
結局日を決めて15分というのも止めて、元のパターン。つまり、気づいたら「抜く」というか、(最低)「5捨て3タスク」に戻る。
そして上記のような場所で抜いたものを記録していくことにする。
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