綾辻行人【十角館の殺人〈新装改訂版〉】
著者:綾辻行人
価格:946円
カテゴリ:一般
発売日:2007/10/16
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-275857-4
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)
2005年5月に読んでいるが、まったく覚えていない。
エピローグが終わって本文になった途端、エラリイという名が出てきてビックリする。
続いてカーやアガサも出てくる。
こんな始まりだったのか?
物語は、「1日目」から始まって、島と陸のそれぞれが交代で書かれていく。
島で事件が始まってからは、島と陸での真相探しが始まっていく。
お互い、相手(特に島の連中)のことはまったく解らない(ということに)。
事件も終盤を迎え、警察が関わってくる段階で、犯人は自ら名のることになる。
読んでいる者は、この段階でほぼ真相が判るという展開。
登場人物の(作家たちの)名前に注目していれば、ここで「あっ!」となるところだ。うまいなぁ。
プロローグで、犯人が犯行の詳細を書いたメモを入れた瓶を、海に投げ入れる。
エピローグでは、その瓶を彼自身が見つけ、近くにいた子どもたちに上の方にいる島田に渡すよう依頼する。
そこで終わっているが、彼はそのまま海へ向かっていくのではないか。
そして島田は、それを止めようとはしないのだろう。
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◆綾辻行人【十角館の殺人】(05.05.13)
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