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2022.08.31

加納朋子【空をこえて七星のかなた】

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著者:加納朋子
価格:1,760円
カテゴリ:一般
発売日:2022/05/26
出版社: 集英社
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-771797-6

〈日常の謎〉の名手が贈る、驚きと爽快な余韻に満ちた全七話。

 

書き手は、おもに小学校を卒業したばかりの七星。

冒頭作【南の十字星に会いに行く】は「卒業旅行」として父と訪れた石垣島での話。

七星の父北斗の母は、研究のために家を捨てた。だが彼女は、世界的な宇宙研究家として成功し、「パープル博士」と呼ばれている。

その母親(七星の祖母)に会いに行くのも、父の計画のうちだった。
旅の途中で出会ったひとたちも、祖母と縁があった。

星は、すばる】には、色々参考になるというか、「ハッとする」言葉があった。
著者はよくご存じだこと。

ここで出てきた七星とその父、母(話の中だけだが)を中心に、物語が続いていく。

次の「星は、すばる」はその続きかと思いきや、違う子の話だった。
小学校同級生のいたずらが元で目が悪くなり、夢が途切れた子の話。
加害者の少年は、学校では一時も離れず彼女の杖となる。
おそらくこの彼だと思われる人物があとの方ででてくるが(しかも名前だけ)、もう少し触れてほしかったなぁ。

そしてこれは、四半世紀まえの話なのだった。

廃部になりそうな部の部員たちと生徒副会長との交流を描いた「」は面白かった。
この文芸部部長も、副会長も、後に七星と関わりを持つ。

自分の家に下宿してきた美人女子東大生と下宿屋の娘の叔父(同じく下宿)の話も面白かった。
この頃になると、なんとなく筋が読めてくる。

宇宙飛行士という壮大な夢を目指した人が、月を目指すロケットで出発するところで、物語は終わる。

ちょうど現実の「月到着計画」を、一歩先取りしたような話だった。

 

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2022.08.30

押入カート

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今回、準備期間は長くあったのに、結局とりかかったのは前々日くらいから。
出かけることが、それも泊まりがけで等はほぼなくなって、「お泊まりセット」も出番がない。
どころか、そのセットはどこに置いたっけ?状態。

支度で一番躍起になるのが、電源関係だ。
かといって出かける前までパソコンを使っているので、電源を切ってから諸々持って行くには忘れるリスクが高い。

で、電源関係は二重に所有することになる。

USBって、「ユニバーサル」のはずではなかったの?
周辺機器によって電源口が違うのを、統一しようというので出来た規格だったのでは?

それが機器側の口が微妙に違ったり、アップル関係は独自のものだったり。

だから、必要なものが増える、増える。

前回も何かのケーブルの合うのがなくて、チビさんのを持って来て貰った。

そういった結果、とりあえずパソコンのためのカートにあれもこれも放り込むことになった。

まるで「とりあえず入れておけ」の押入みたいに。

 

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2022.08.29

データの整理

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パソコンのデスクトップを整理した。

たとえていえば、机の上を綺麗にした感じ。

元々デスクトップはダウンロードしたものや作成資料の一時置場。
それに講習会データなどのショートカット(その日だけ)

えらいもので、何かを置いても。用が終われば即消したくなる。

 

実際の部屋も、こうならないかなぁ。

 

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2022.08.28

ベースボール・マガジン社【ダルビッシュ有】

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価格:1,980円
カテゴリ:小学生
発売日:2022/08/03
出版社: ベースボール・マガジン社
利用対象:小学生
ISBN:978-4-583-11459-0

子どもたちのあこがれや目標となるアスリートの物語「新スポーツスーパースター伝」シリーズ。


第3弾は日本が世界に誇るスーパーエースのダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)が登場。あまり知られていない幼少期をはじめ、

特別企画の勇気をくれる「ダルビッシュ有のことば」がよかった。
辛口のコメントも多いが、ズバリ本質を突いている。

 

さて、本の内容ももっと書きたいが、今回は少々便乗してダルビッシュ家のことを、

8月22日月曜日、ダルさんと聖子さんのご夫婦に、無事男の子が誕生したとか。

おめでとうございます!!

ダルさんは実にいいパパで、家のこともよくなさっている。
勿論仕事第一で、そんなときの聖子さんの奮闘ぶりは素晴らしい。

今度の男の子の上に、男の子三人とお嬢ちゃん。

このご長男も野球がすきで、パパの遠征時には着いていって近くの球場を観に行ったりしている。
弟妹たちにとっても いい「にいに」で、ママの助っ人になっている。

いいご家庭だ。

 

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2022.08.27

Kindleの使い勝手

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最近、どうもKindleの使い勝手が悪い。

どうにも、入っているはずの本が見つからない。

外で読む予定で、Wi-Fiがうまく使えない場合を考えて、すぐ読めるようにダウンロードしておくつもりだった時の作業。
それが、なかなかスムーズに反応してくれなかったのだ。

家にいないからと、たくさん買いこんで入れすぎたからかなぁ。

 

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2022.08.26

喜多川泰【運転者】

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著者:喜多川泰
価格:1,650円
カテゴリ:一般
発売日:2019/03/28
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
利用対象:一般
ISBN:978-4-7993-2450-9

報われない努力なんてない!

気持ちが温かくなる、良い本だった。
多分、初めての作家さん。

かなり売れているミュージシャンYUMEKAがラジオで自作を披露するところから始まる。この時点では現在より15年ほどけいかしていることは、後で分かる。

保険の外交員をしている修二には、妻と中学不登校の娘 夢果がいる。
夏休みのパリ旅行を楽しみにしていたが、契約者が20名も一挙に解約するという羽目に陥る。

払われたその分の保険料は、自分自身の負担になり、パリ旅行どころか明日の暮らしもおぼつかなくなるのだが、修二はそれを妻にも言えない。

自分ばかり不運だと嘆く修二の前に、一台のタクシーが止まった。

物語は修二の父のことにも及び、修二が生まれるずっと前に亡くなった祖父のことにも触れられてくる。

時代が行ったり来たりする部分もあるが、要するに「運がいい・悪い」といっても、それは過去の人から連綿と受け継がれてきたことが反映されているのだ。

途中でてくる「上機嫌、上機嫌」という言葉がいい。

 

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2022.08.25

須賀しのぶ【紺碧の果てを見よ】

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著者:須賀しのぶ
価格:979円
カテゴリ:一般
発売日:2018/07/28
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-126974-0

いつの時代も変わらぬ若者たちの真情を、紺碧の果てに切々と描く感動の大作。

 

途中、何度も涙が出て止まらなくなった。

特に雪子の心情が可憐で切なくて……。

江田島時代の友人の死など、友情も戦禍に飲まれていく。
その彼が遺した言葉が、「紺碧の果てを見よ」だった。

叔父の一人が海軍で、遠くの海で戦死しているだけに、胸がつまる。

 

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2022.08.24

大河

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人の世界のさまざまも知らぬげに、河は流れる。

 

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2022.08.23

不思議な美術館と山の家

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ここはどこでしょう
実は岡山県奈義町の現代美術館で、真ん中にいるのは上のチビさん。
ちょうど10年まえになる。

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外でみると、→ な具合。

 

 

 

こちらは、奈義町山の家。

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移住してくれる人を待っているとか聞いたような気がするが(何しろ10年前)、当時は将来こんなところで暮らすのもいいなぁと思ったとか??

 

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2022.08.22

岩崎朋子【小さな巣をつくるように暮らすこと】

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著者:岩崎朋子
価格:2.902円
カテゴリ:一般
発売日:2015/04/13
出版社: SBクリエイティブ
利用対象:一般
ISBN:978-4-7973-8080-4

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「鯛茶漬うれしの」

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ふとしたことで、「うれしの」というのを知った。

鯛茶漬けだが、時のお殿様が召し上がって「うれしの」と仰ったかで、この名があるとか。
目黒のサンマは庶民の味だが、こちらは高級品?

お取り寄せが出来たので、さっそくポチった。

おいしい!

リピートするかもだが、何せお値段が……。

 

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2022.08.21

【整える習慣】怒らない

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【整える習慣】に「怒らない」という項目があった。

これはなかなかむずかしい。
怒りを抑えてはいけたい場面もある(今がまさにその時期)。

しかし個人的には可能ではないか。

ということで、挑戦してみた。

連れあいがいたころは、わりあいしょっちゅうむかっ腹をたてていた。
なんとなくイライラする毎日だったのである。

しかし、本書を読む以前から、家の中では比較的怒らないようにしようと努めている。
すると不思議なもので、結構かんしゃく持ちの息子もあまり文句をいわなくなった。

お互いいいたいこと(不満なこと・なおしてほしいこと)があっても、口にはしない。
それでも相手の気持ちはわかるものだ。ま、(整理できているといった)結果は伴わないが。

 

画像はちょうど10年前の中国自動車道。
加西インターチェンジでは、建物の前でシャワーのように水をまいていた。

 

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2022.08.20

笹沢佐保【他殺岬】

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著者:笹沢佐保
価格:880円
カテゴリ:一般
発売日:2022/06/08
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-19-894748-4
 
ペンの暴力か? それとも正義の報道か? 
タイムリミット120時間。幼い命がかかった死の推理レースの幕が上がった。

 

【求婚の密室】(22.08.149)と同じフリージャーナリスト天知昌二郎シリーズのようだ。

表紙カバーにどうにも違和感があるが。

タイトルから推して、「ははーん、こういう展開かな」と思ったが、当たっていた。
それも割合早い段階でそれと知らされ、容疑者も絞られてくる。

登場人物は先のに比べて少ないが、それぞれがやや複雑に絡み合っている。

冒頭天知の息子春彦は、保育園の担任保育士の殺人について何度か触れてくる。
その話はどこへ行ったのかと思っているうちに、これがかなり重要なポイントであった。

そして犯人はやはり……。という展開になる。

 

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2022.08.19

「ひよ子」

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「ひよ子」はおいしいお菓子だが、博多でも東京でも、自分ちの名物だと言っている。

いったい、どちらが正しいのか?

話によると、この二箇所だけでなく、同じ姿をした「ひよ子」ちゃんが各地に存在しているとか。

どこかの地の「ひよ子」応援団(?)から、「他のひよ子との区別がつく」と仰った方が、見事に間違っていたとか。

どこのではあっても、姿はかわいらしく味はおいしい。

 

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2022.08.18

ステロイド

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どんな痛みやかゆみにもよく効くステロイド剤。
しかし副作用もおおきい。

ちょうど2年近く前、左腕にかゆみと湿疹が出た。
皮膚科でステロイド剤を処方された。

しょっちゅう洗う「手」の部分には貼付薬を。

よく効いた。
だが使いすぎはよくないとのこと。
また、使いすぎはよくないが、最初の頃は一気に使って潰す方がいいとも聞く。

で効果だが、

よく効いた。

しかしその後また発症して、半ば習慣的に貼り続けていたが一向によくならない。

先日の通院では、結局副作用が出ていて皮膚が薄くなり、逆効果になっているのだとか。
その日から止めると、少しずつ改善されていった。

昨日など、白い薄皮がはがれるようになってだいぶましになった。

やれやれ、薬の服用はむずかしい。

 

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2022.08.17

「整える習慣」目指して

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先日【整える習慣】(22.08.10)という小林弘幸氏の本を読んだ。

著者は「自律神経」についての第一人者ということで、でも書いてあることは平易で実践しやすいと思わせてくれる。

「シンドイ」とすぐ寝転がりたいのは、身体よりも「脳」が疲れているからだとか。休むより「動く」ことが大切だと説く。
だが、その「動く」に即反応できないのが、「シンドイ」からなのだ。

精神主義ではなく、サッと身体が反応出来ればいいのに。

 

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2022.08.15

夏バテ?

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今日は月曜日のはずなのに、やけに静かだ。
で、思い出した。お盆だから、休館のところが多いのだ。今のところ電話も1件も無い。

またご近所もシーンとしている。
どちらかというと高齢者が多いから、「帰省」している家族が多いかと思われるのに。

もっともこの暑さでは外へ出ないのだろう。

どうも先週あたりから調子が悪い。

おなかの調子も今ひとつで、食欲もわかない。
何となく熱っぽいと感じるが、それでも36,7度くらいだから発熱とは言えない。
平熱が36,2度くらいだから、しんどいのかもしれない。

 

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2022.08.14

笹沢佐保【求婚の密室】

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著者:笹沢佐保
価格:891円
カテゴリ:一般
発売日:2022/08/09
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-19-894764-4

美貌の女優・西城富士子の花婿候補は二人にしぼられた。莫大な財産と共に彼女を手にするのは誰か?
花婿発表当日の朝、父西城教授と妻が堅牢な地下貯蔵庫で殺害される。ジャーナリスト・天知昌二郎も
、富士子への秘められた恋情故に、推理に参加。犯人は思惑含みの十三人の招待客の中に? 

 

犯人の心情や、あわれ!だが、子どもまでをも、平気で利用する非情な一面も持っている、
また犯行を暴かざるをえなかった恋人の心情はいかに!

 

この夫婦の死について、婚約者候補の二人は、それぞれ「心中説」「殺人説」を展開して、婚約者になる権利を狙っている。
その間、肝心の富士子は天知と親しくなっていく。

最後に謎解きをするジャーナリストの天知昌二郎は、他の作品でも出ているのだろうか?
コブ付けの探偵として、ちょっとおもしろい趣向かもしれない。しかもこの子は、意識せずして父を助けている。

 

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2022.08.13

お盆やすみ

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今年は週の割り振り(?)がお盆真っ最中で、どちらの週がお盆期間かはっきりしない。
別にそれに左右されるわけでは無いが、娘の家はそれぞれ休みが微妙にずれているようだ。

「山の日」に娘と上のチビさんが来て、仏壇まわりを掃除してくれた。
いつも気になっていた場所だけに、おかげでスッキリと盆を迎えることができる。


ありがたい!

娘たちは一昨年「洗礼を浴びて」いるだけに、慎重だ。
手伝いに来てくれるのにもかかわらず、「対策充分にしていくから」と気を遣ってくれている。

一応終わってのおやつタイムが楽しみなのだった。

幸いちょうど「如水庵」の葡萄大福が届いた。
他にも色々用意して、「マスクおやつタイム」となったのだった。

 

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2022.08.12

下僕【もちまる日記】

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著者:下僕
価格:1,320円
カテゴリ:一般
発売日:2021/07/21
出版社: KADOKAWA
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-680710-6

見るだけで幸せになれる・癒される! もちまる日記の初フォトブック!

娘がプレゼントしてくれたもの

何度見ても飽きない。かわいい!

 

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2022.08.11

童謡のタイトル

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たとえば「おうま」

あの  ♪ こうまを みながら ぽっくり ぽっくり あるく

の「おうま」である。それしか思い浮かばない。

ところが、「汽車」や「鯉のぼり」の場合は、二つ以上あってタイトルも違う。
「こいのぼり」の歌も

このままのタイトルで二つあって、ひとつは

♪ やねより たーかーい こいのーぼりー

で もう一つは「こいのぼり(いらかのなみ)」で

♪ いーらーかーの なーみーと くーもーの なーみー

となる。 

また、「雨降りの歌」の場合は

♪ あーめー あーめー ふーれふれー
♪ あめあめふれふれ かーさんがー   (あめふり)

となる

「母親」を歌ったものも多彩だ。

あ、なぜか「ちち」はあまり見ないなぁ。

などと、幼い頃を思い出すのだった。

 

画像は11年前の記事。【暑いときに暑いところへ ……】(11.09.11)

 

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2022.08.10

【整える習慣】

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著者:小林弘幸
価格:880円
カテゴリ:一般
発売日:2021/02/03
出版社: 日経BP日本経済新聞出版本部
レーベル: 日経ビジネス人文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-532-19995-1


著書累計200万部突破。
メディアで大人気の医師が、
自律神経と上手につき合う108の行動術を伝授。

「108」ということは、煩悩の数と一緒だ。
毎日一つずつこれらの項目をクリアしていくと、全部終わる頃には色々な習慣がかなり整えられている(はず)。
一つずつは割合簡単で、意識してやり遂げていくことが大事だろう。
それらの中で、
「仕事の重要度」に差を付けない」というのが新鮮だった。
ストレスは複数持つ」について言えば、ストレスをあまり悪者にしないことも重要かときづく。
昼食後の2時間は捨てる」も、結構大事なことかもしれない。

「一日一枚写真を撮る」というのは、なかなか楽しい「仕事」だ。

読んだらすぐに出来る。いや、読むだけでやりたくなってしまう、「108の行動術」
さて、あとはどれだけ続けられるかだが。

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2022.08.09

野原広子【離婚してもいいですか? 翔子の場合】

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著者:野原広子
価格:1,100円
カテゴリ:一般
発売日:2018/04/13
出版社: KADOKAWA
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-069540-2

 

“いつかこの人と離婚できますように”と願う、専業主婦・翔子の物語。

 

コミックエッセイ

翔子は専業主婦。夫と子ども二人の四人暮らし。

彼女はいつもニコニコしているが、自分でも要領の悪いことは自覚している。

そんな翔子に、夫は料理の点数を付け、ことある毎に『家で暇にしているのだから』と完全な家事を求める。

家事をしながら時折地の文で出てくる『私は夫が大嫌い』というセリフが、呪文のようにこちらに響く。

【レタス】という主婦向け雑誌に連載され、好評だったとか。
こういう話が楽しい雑誌に掲載されることを、当初著者も気にしていた模様である。

翔子がいつもまわりを気にしてニコニコしているのは、父親が暴君でその気に入らないことをしないようにと常に気を遣っていたからではと、今では自己分析できる。
しかし自立しようにも技術も持たず、子ども二人を抱えていては、(母親のように)我慢するしかないのか?

その中でも、まだ学生である彼女の弟との関係には救われる。

その内彼女も少しずつ成長し、外へ出て働き始める。
彼女のその笑顔は、勤め先である介護施設の利用者たちに優しく受け止められる。彼女は自分の存在を見つめ直すことができる。

しかしまだまだ現実には厳しいから、今の生活を続けながら、一段と進歩していくであろう様子を見せて、話は終わる。
終盤では、夫も少しは態度を改めていったようだ。

本書はシリーズ2巻中の2巻目で、最初のは結婚9年後とある。
そちらが先で、そこへ至るまでがあとから出た本書なのだろうか?

 

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2022.08.08

隠れ陽性

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先日ZOOMミーティングをしていたメンバーの一人が、

「実は陽性で、今日まで自宅待機なの。明日からはめでたく外へ行ける」

と言っていた。
かかったところはどこか分からないが、本人曰くリハビリ場ではなかろうかという話。
数ヶ月前に手術をしていて、リハビリが続いている状態だとか。

たしかに、病院にもよるが、リハビリ用のベッドは完全消毒しているかなぁとは思う。

と思ったら今度はある施設長が発熱で検査して貰うと陽性だったとか。
あまりひどい症状ではないが、自宅待機での仕事中。

二人ともうまく検査が受けられてよかったが、発熱してもみて貰えない人が多いと聞く。
そういう人はその後ひどくならなければ、普通に出歩いている。

よく「罹っても軽くすむから」と軽視する向きもあるようだが、自分が感染源になっている可能性についてはどう思っているのだろうか。
こうした「隠れ陽性者」が、ひそかに感染拡大に協力(?)しているのではなかろうか?

勿論本人に罪はない。
システムが追いついていないようなのだ。

 

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2022.08.07

小谷恭介【襟裳岬殺人事件】

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著者:小谷恭介
価格:943円
カテゴリ:一般
発行年月:2010.8
出版社: 有楽出版社
レーベル: ジョイ・ノベルス
利用対象:一般
ISBN:978-4-408-60609-5

著者の代表作「宮之原警部シリーズ」瞠目の一冊。

 

札幌で小さな旅館を営む朋恵は、このまま旅館を続けるかどうか悩んでいて、襟裳岬を訪れた。
まわりに公共施設の立派なホテルが増えてきて、太刀打ちできなくなって来ているのだ。

その襟裳岬で、女性が殺されているのを発見。否が応でも事件に巻き込まれてしまう。
当初別の場所で女性の知り合いが死んでいたこともあり、事件は心中で片付けられそうになる。

そこへ、「ホームズもポワロも裸足で逃げる」と言われる名探偵が登場して、話はどんどん別の方向に進んでいく。

単純な殺人事件ではなく、話はどんどん大きくなっていき、公共施設を抱える役所の経理問題に切り込んでいく。
さすがの名探偵も、いつもの冴えがない。って、この探偵にはお初にお目にかかったのだが。

しかし事件の犯人、いくら正義(??)のためとは言え、被害者を殺してしまうとは……!

そして大物たちは、この後も生き残って同じようなことを繰り返すのだろう。

小谷恭介は【京都高瀬川殺人事件】を読んだきりだと思うが、この探偵ものはシリーズで出ているらしい。

 

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2022.08.06

甘酒 つづき

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昨日「甘酒」と題したものの、まったく関係なさそうなことで終始した。

そうだ!甘酒のことを書くつもりだったのだ。
といっても大したことではない。

医者から処方された薬を飲んでいたが、なかなか良くならない。
食べられないというのは、何よりも気持ちが萎える。

そこで思い出した。
生協で頼んでいた甘酒が6個入りだったことを。

いつぞや、甘酒は冬だけの飲み物ではない。夏の季語だし、体調が悪いときには点滴がわりになるといったことも思いだした。

そのストックの甘酒を飲んでみる。冷たいので、少しずつ。おいしい。

薬よりも効くと言っているわけではないが、「おいしい」を味わえてよかった。

 

画像は、16年の琵琶湖。

 

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2022.08.05

甘酒

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先週後半は、調子が悪かった。

仕方なく医者に出かけたが、「何かに中ったのだろう」とのこと。

木曜日(7月28日)にかき氷を食べたのが悪かったのか?
お昼は素麺だったし、その折りに少しだけ菓子をつまんだが。

夕飯には何食べたっけ?
いずれにせよ、冷たいものではなかったと思う。

食欲が無くなって4日間ほど。
ちゃんと食べられないのは、この世で一番辛い。

いつもの昼間はいくらでも食べられるような気がして、次から次へと飲み食いしていたのだったが……

食べることが出来るのは、この世で一番の幸せだなぁと、改めておもう。

 

画像はちょうど10年前、箱崎にて。

 

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2022.08.03

松本清張【共犯者 改版】

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著者:松本清張
価格:693円
カテゴリ:一般
発売日:2008/11/01
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-110946-6

あいつを消さねば――。
完全犯罪をもくろんだ男のつまずきとは。スリリングな短篇10篇。

 

まず、表紙カバーがかっこいいなぁと思えた。
これに該当するのは何だったのだろう?

冒頭、表題作でもある【共犯者】

昔二人で強盗をしたあと、互いに会わないことを約束して、一人は九州で商売を始める。
仕事が順調に捗るようになると、今度は共犯者の存在が恐怖となってくる。

何だか稚拙な方法で相手を探し出すが、途中からかなり予想された展開になっていった。
幻の恐怖は、事実を見えなくする。

【恐喝者】

悪いことをする奴の、因果応報。
何のとがもない主婦の降って湧いたような危機が救われてよかった。

【発作】というから、田舎へ返した妻の症状かと思えたが……。

どうしようもない立場に追い込まれた男は、恐らく暑さのせいもあるのだろう。
発作的な凶行に及ぶが、そのイライラした気持ちは分からぬでもない。

『皆は頭の横に指で渦を書いてわらっている』という表現の解らない読者もいるだろうな。

【青春の彷徨】

これは既読のはずだが、中身は覚えていなかった。
結婚に反対された男女が、死に場所を求めて九州を彷徨する。

なにが決断を鈍らせ、何がまた決断に結びつくかは、ホンの偶然かもしれない。

【潜行光景】

これはハッキリと覚えている。

幼い自分と重なる、愛人の息子の行動。
何もかも吐き出せてよかったのかもしれない。

 

清張はやはり、こうした市井の人々の描写がうまい。

 

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2022.08.02

7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3242
ナイス数:1447

絶景駅100選 生涯一度は行きたい春夏秋冬の絶景駅絶景駅100選 生涯一度は行きたい春夏秋冬の絶景駅感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-19a060.html
昔なつかしい駅が選ばれていました
読了日:07月30日 著者:越 信行


水車館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)水車館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-902ee6.html
人里離れた場所での暮らしは、若い女の子にとって苦しかったでしょうね。
館ものは、まだまだ続きそうです。
読了日:07月26日 著者:綾辻行人


【マイナビ文庫】暮らしの道具の選び方 明日を変えるならスポンジから【マイナビ文庫】暮らしの道具の選び方 明日を変えるならスポンジから感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-ae9294.html
さまざまな「暮らしの道具」が紹介されており、つい色々ポチりました。
読了日:07月25日 著者:一田憲子


エミリの小さな包丁 (角川文庫)エミリの小さな包丁 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-f65a6b.html
表紙絵のおじいちゃんが、またステキなのです。
読了日:07月23日 著者:森沢 明夫


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-09f9e6.html
当時の事情がよく解って、面白かったです。
読了日:07月20日 著者:米原 万里


十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-98b418.html
実は再読なのですが、新装改訂版ということで、新しい本としました。もっとも、中身はきれいさっぱり忘れていました。
読了日:07月18日 著者:綾辻行人


ゆたかな人生が始まる シンプルリスト (講談社+α文庫)ゆたかな人生が始まる シンプルリスト (講談社+α文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-19c262.html
表紙が好きです
読了日:07月16日 著者:ドミニック・ローホー


お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でしたお片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-b47587.html
「捨てる理由」書いています
読了日:07月15日 著者:moca


猫町 他十七篇 (岩波文庫)猫町 他十七篇 (岩波文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-ee07da.html
この町に行けたら、ニャムに再会出来るでしょうか。
読了日:07月14日 著者:萩原 朔太郎


今宵も喫茶ドードーのキッチンで。 (双葉文庫)今宵も喫茶ドードーのキッチンで。 (双葉文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-c9fa77.html
森の中にあるような、こんなステキな喫茶店に行ってみたいものです。
ドードーになるのは、向いていそうです。
読了日:07月09日 著者:標野凪


ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 3 (集英社オレンジ文庫)ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 3 (集英社オレンジ文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2020/11/post-726c71.html
今回は、専門学校時代の同期生がライバルとして登場。しかし紗良の対応は自然なものでした。
かっかしている人相手に、絶妙感満載ですね。
読了日:07月07日 著者:小湊 悠貴,井上 のきあ


真綿の檻【マイクロ】(3) (フラワーコミックスα)真綿の檻【マイクロ】(3) (フラワーコミックスα)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-8639ae.html
三分冊になっていますが、リンク先は同じです。痛快な話でした。
読了日:07月03日 著者:尾崎衣良


真綿の檻【マイクロ】(2) (フラワーコミックスα)真綿の檻【マイクロ】(2) (フラワーコミックスα)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-8639ae.html
三分冊になっていますが、リンク先は同じです。痛快な話でした。
読了日:07月03日 著者:尾崎衣良


真綿の檻【マイクロ】(1) (フラワーコミックスα)真綿の檻【マイクロ】(1) (フラワーコミックスα)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-8639ae.html
三分冊になっていますが、リンク先は同じです。痛快な話でした。
読了日:07月03日 著者:尾崎衣良


行人 (新潮文庫)行人 (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-a1f5a2.html
男の優柔不断さと、女のしたたかさ。
読了日:07月01日 著者:夏目 漱石

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2022.08.01

イイホシユミコ【今日もどこかの食卓で】

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著者:イホシユミコ
価格:1,650円
カテゴリ:一般
取扱開始日:2012/06/14
出版社: 主婦と生活社
利用対象:一般
ISBN:978-4-391-14203-7

シンプルでどんな食卓にもそっとよりそうのに、静かな力を湛えている。
ユミコ・イイホシ・ポーリンセンの器はどのように生まれたのか?

「読む」と言うより、眺めて楽しむ本。

一つのモノに対して。よく似たデザインの器が並ぶ。

しかし本当のところ、表紙絵を見たときは好きになれなかった。
黒いバックに白いカップ。何だか「歯」が並んでいるような印象を持ってしまったのだ。

中を見て、幾つかある青磁色の器がステキだった。

しかしつくづく、自分はこういう工芸モノに弱いなと思う。
センスがないのだなぁ。

 

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