松本清張【共犯者 改版】
著者:松本清張
価格:693円
カテゴリ:一般
発売日:2008/11/01
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-110946-6
あいつを消さねば――。
完全犯罪をもくろんだ男のつまずきとは。スリリングな短篇10篇。
まず、表紙カバーがかっこいいなぁと思えた。
これに該当するのは何だったのだろう?
冒頭、表題作でもある【共犯者】
昔二人で強盗をしたあと、互いに会わないことを約束して、一人は九州で商売を始める。
仕事が順調に捗るようになると、今度は共犯者の存在が恐怖となってくる。
何だか稚拙な方法で相手を探し出すが、途中からかなり予想された展開になっていった。
幻の恐怖は、事実を見えなくする。
【恐喝者】
悪いことをする奴の、因果応報。
何のとがもない主婦の降って湧いたような危機が救われてよかった。
【発作】というから、田舎へ返した妻の症状かと思えたが……。
どうしようもない立場に追い込まれた男は、恐らく暑さのせいもあるのだろう。
発作的な凶行に及ぶが、そのイライラした気持ちは分からぬでもない。
『皆は頭の横に指で渦を書いてわらっている』という表現の解らない読者もいるだろうな。
【青春の彷徨】
これは既読のはずだが、中身は覚えていなかった。
結婚に反対された男女が、死に場所を求めて九州を彷徨する。
なにが決断を鈍らせ、何がまた決断に結びつくかは、ホンの偶然かもしれない。
【潜行光景】
これはハッキリと覚えている。
幼い自分と重なる、愛人の息子の行動。
何もかも吐き出せてよかったのかもしれない。
清張はやはり、こうした市井の人々の描写がうまい。
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